十和田八幡平国立公園内、雄大な岩手山と八幡平(はちまんたい)の景勝が目の前に広がるのが岩手県の一軒宿、「藤七温泉彩雲荘」です。夏でも涼風が吹きぬける標高1400mに位置、大自然に囲まれる野趣溢れる露天風呂が自慢です。
周辺は夏には高山植物が咲き、山岳トレッキングの拠点として多くの登山客で賑わいます。秋の紅葉の見ごろは例年10月上旬から中旬。針葉樹の間を縫うように落葉樹が色づきます。紅葉が終わる10月下旬には宿も営業を終了し、春の訪れを待ちます。
露天温泉は4つの混浴と男性専用、女性専用があり、混浴では女性はバスタオルを巻いて入浴できます。湯床からプクプク湧き出る温泉は単純硫黄泉。硫黄の香りの強い乳白色の湯量豊富な新鮮な湯が楽しめます。
また岩手山を仰ぎながら見る露天風呂からの朝陽も格別です。入浴のみの利用もできますので、紅葉の八幡平のドライブの途中に立ち寄り、開放感抜群の入浴で旅の疲れを癒してください。
十和田八幡平国立公園 藤七温泉「彩雲荘」
〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木北の又
TEL:090-1495-0950(衛星電話)
FAX:0186-33-2660
取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。