文・写真/キュンメル斉藤めぐみ(海外書き人クラブ/ドイツ在住ライター)
ドイツの気候は10月半ばを過ぎると急降下、とたんに寒くなる。雨の日が多くなるため、地面は泥だらけでゴルフにならない。それに加え11月になるとほぼすべてのゴルフ場で「ウインターグリーン」がひかれてしまうので、パットの魅力を知るゴルファーたちはこぞって南国へ。南アフリカやオーストラリアはバカンス地として大人気だが、約2時間半のフライトでまぶしい太陽に巡り合える近隣国トルコは、ドイツ人だけでなく、イギリス人・スイス人・オーストリア人ゴルファーたちをも昔から大いに魅了し続けてきた。その中でも「ナイトゴルフ」を楽しめる最新ゴルフ場「カイヤ(Carya)」を紹介しようと思う。
約5年前に作られたばかりのゴルフクラブ「カイヤ」があるのは、トルコ共和国ベレック(Belek)。アドリア海沿岸のアンタルヤ東部に位置、その温暖な気候から「トルコのリビエラ」と呼ばれている。アンタルヤ国際航空から降りて車に乗ること30分で着き、アクセスは非常に便利だ。自然も豊かで海水もキレイ、また近くには7つの地下水脈があり、ミネラルウォーター生産地としても有名。そのため美容スパとゴルフ場を兼ねた「ゴルフリゾート地」が多く存在、特に女性ゴルファーのリピーター率が高いとされている。また欧州3大ゴルフツアーの一つである「トルコ航空オープン」がベレックで毎年開催されている。ちなみにこのツアーの後の11月には、ロシア最大のゴルフツアーもここで毎年開催されていることから、ロシア人にもゴルフ好きが多いことがわかり、興味深い。
ベレックへのゴルフ旅行にはぜひ、ツアー観戦を加えたいもの。「トルコ航空ツアー」はヨーロピアンにとっては見逃せないイベントの一つ。ぜひVIPカードをとって、プロの技を存分楽しみたい。会場内すべてへのアクセスが可能となるので、有名選手とのアイコンタクトが期待できるかもしれない。
ちなみにカイヤでプレーをする場合には「ホテルレグナム」に宿泊することを強くお勧めする。2015年安倍総理の出席したアンタルヤG20サミットが開催された、由緒正しき高級ホテルだ。すべてにおいて最高のサービスが受けられることはもちろんのこと、宿泊客は「カイヤ」だけでなく伝統的「ゴルフクラブ・ナショナル」までの無料送迎シャトルを利用できるのがその大きな理由。二つのゴルフ場内でのちょっとした飲み物やサンドイッチなどのスナックは基本無料で好きなだけいただけるという特典つきだ。
スタート時間にかかわる一切の予約や変更もホテルを通じて簡単に行うことができるのが非常に便利。ショッピングモール他、場所によっては無料で送り迎えしてくれることから、ぜひリクエストしてみてはどうだろうか。もちろん他のゴルフコースに足を運ぶこともできるのだが、ホテルとゴルフ場までの行き帰りは自分で手配・支払いをしなくてはならないこと、またグリーンフィーもゴルフ場内での食べ物も割高になることをお忘れなく。
ベレックでの10月・11月の平均気温は約19度から20度と過ごしやすく、また雨が降るのは一か月に8日ほどのみと言われている。よほどの悪運でなければ、暖かい日差しの中、毎日薄着でゴルフを満喫できるだろう。カイヤの地面は柔らかく、芝もよく手入れされていて美しいためか、小さな子どもたちが楽しそうにプレーしているのが印象的であった。カイヤは若いコースながら、年齢やレベルをあまり問わない、懐の深さがすでにあるように思う。
午前中にはゴルフ、また午後には海水浴を満喫、海水から上がったら冷たいビールを頂いてサンセットを眺めるというアルタナティブも用意されている。エメラルドグリーンの海水の中の魚を覗き込むだけでも充分楽しいのだが、現地の人と肩を並べて、思う存分釣りを楽しむのも悪くないだろう。今年の冬を、最高にリフレッシュしてみてはどうだろう。
トルコアンタルヤ東部・ベレック観光局オフィシャルサイト
http://www.tourismturkey.jp/guide/antalya_mediterranean/antalya_mediterranean_antalya_e/
ホテル「レグナム」オフィシャルページ http://www.regnumhotels.com/en/default.html
日本語サイト https://golfdigest-play.jp/travel_s/s16778324
ゴルフクラブ「カイヤ」http://www.caryagolf.com/en/home/
ゴルフクラブ「ナショナル」http://nationalturkey.com/en/home/
文・写真/キュンメル斉藤めぐみ(ドイツ在住ライター)
ドイツ在住。海外書き人クラブ所属。外資系企業勤務を経て、2015年より近郊コミュニティーカレッジにてヨガや栄養学のクラス、料理教室を主宰。現在フリーランスライターとして、文化・生活情報を提供、寄稿。掲載メディア媒体は、『マイロハス』、『家の光』(JAグループ)、不動産流通研究所等。海外書き人クラブ会員(https://www.kaigaikakibito.com/)。