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知れば知るほど奥が深い。今輝く、神秘の国・ミャンマーを訪ねる【2】バガン

取材・文/関屋淳子

インドシナ半島西部、タイ、ラオス、中国、インド、バングラデシュと国境を接するミャンマー連邦共和国。かつてビルマと呼ばれたこの国の印象はどのようなものでしょうか。2016年、軍事政権からアウンサン・スーチー国家顧問のもとで民主化へと歩み出したこと、あるいは映画「ビルマの竪琴」でしょうか。

観光地としてはまだ馴染みのない国ですが、その魅力は多彩。4回にわたり、ミャンマーの今をご紹介します。

第2回は無数の仏教遺跡が幻想的な光景を描き出すバガンです。

ヤンゴンから北へ飛行機で約1時間20分、バガン・ニャウンウー空港に到着します。バガンはカンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールとともに世界三大仏教遺跡のひとつといわれ、ミャンマー観光のなかでも大変人気の高いエリアです。ミャンマー中央部の乾燥地帯を流れるエーヤワディー川の中流域東岸、11~13世紀に栄えたバガン王朝の古代遺跡には、現在も2200以上の仏塔や寺院が残ります。夕景に染まるパゴダのシルエットや朝霧の中に浮かび上がる光景は圧巻です。遺跡が集中するのはオールドバガン。10月~3月には気球ツアーもあり、上空からその姿を楽しむことができます。

バガンビューイングタワーからの景色

無数の遺跡と夕景

●アーナンダ寺院

バガン遺跡の代表といわれる大きな寺院で、バガン王朝第3代のシャンシッター王が寄進。東西南北に収められている仏像は黄金に輝き、圧巻の美しさ。またいたるところに古い仏像が祀られ、装飾美術も抜きんでています。

アーナンダ寺院入り口

アーナンダ寺院内

4体の黄金の仏像の一体

●シュエズィーゴン・パゴダ

ミャンマーを統一したバガン王朝初代のアノヤター王が建立。高さ約40mのパゴダは金箔で光り輝いています。パゴダや寺院には小さな仏像があり、参拝客は花を供えたり、金箔を張り付けたりしながら、熱心に祈りをささげています。

光り輝くシュエズィーゴン・パゴダ

清楚な仏像

参拝用の金箔

●ディーローミンロー寺院

バガン王朝後期の大寺院で、13世紀、8代のナンダウンミャー王によって建てられた3層構造の荘厳な寺院。レンガ色の外壁はもともと白いスタッコ(化粧漆喰)が塗られていたとのこと。やはり4体の大きな仏像が安置されています。ナンダウンミャー王の死後、バガン王朝はモンゴルの侵略により滅亡へと向かっていきます。何かそんなもの悲しさも伝わる寺院です。

レンガが印象的なティーローミンロー寺院

安置される仏像

ところでバガンではぜひ立ち寄っていただきたい2つのポイントがあります。

ひとつは、ローカル色溢れる「ニャウンウーマーケット」。野菜や香辛料、肉、魚、菓子、日用品、土産物などの多くの店が迷路のようにびっしりと並びます。現地の人々の生活を垣間見ることができる賑やかな市場で、そのなかで、ちょっと面白いのが「タナカ」という自然化粧品。ミャンマーの女性や子どもたちが顔に塗る日焼け止め・美白効果があるというもの。原料は柑橘系の樹木で、これをすりつぶしペースト状などで使います。前回ご紹介したロンジーとともに、お土産品として人気があります。

活気あるニャウンウーマーケット

タナカ(原料は並べいている樹木)

伝統芸能の操り人形も

レストランでは操り人形のショーを見ながら食事もできる

バガンでは王朝時代から漆づくりが盛んで、伝統産業となっています。「ウー・バニェイン漆器工房」では製造工程の見学と商品の購入ができます。壺や皿、調度品などに職人が手描きで緻密な模様を描きます。また、馬の尻尾の毛と竹を編み込み、漆を幾重にも塗り、削りながら絵を描く器もあり、他では見られないもの。こちらもお土産に最適です。バガンでは約80%の住民が漆で生計を立てているそうです。

漆を削りながら皿に絵を描く

馬の毛と竹を編み込む器作り

ショップの商品

悠久の歴史を感じるバガン。第3回は、ミャンマー東部にある豊かな自然と独特の文化が宿るインレー湖をご紹介します。

協力:ミャンマー・ホテル観光省、ミャンマー観光連盟

取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。

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