マイぐい吞みを作って日本酒を堪能
富山市の南西に位置する南砺市・井波は、欄間や獅子頭など数々の伝統工芸を生み出す「井波彫刻」で知られています。江戸中期、火災で焼失した名刹・瑞泉寺の再建のために京都から招いた彫刻師に技術を習ったのが始まりと伝わり、今も瑞泉寺門前には多くの工房があり、ノミの音が響きます。
ここでは檜のぐい吞み作りに挑戦できます(通年実施、要予約)。あらかじめ筒形に成形されたものを、ぐい吞みの形にノミで彫るというプログラムです。
彫刻師の方の指導のもと、まずは大胆かつ慎重に木槌でノミの頭を叩き、丸く、薄く彫り、細かいところは彫刻刀を使いながら形を整えます。初めて使うノミにドキドキしながら、これでよし、と納得できる着地点がなかなか見つからないながらも完成。
そうしてマイぐい吞みを作ったら、それを手に町中にある「若駒酒造場」に繰り出し、さあ試飲です。透き通るような旨みがある地酒と檜の香りがなんとも美味。若駒酒造場では日本酒と特製バッグが当たるくじ引きにも挑戦できます(~2018年5月31日)。
井波の町並みは、家々の軒先に家主の干支をかたどった木彫りが下がり、電話ボックスやバス停も彫刻が施され、情緒豊か。工房を覗き、職人技を楽しみながら、ぜひ歩いてみてください。
【木のぐい吞み作りの問い合わせ】
南砺市観光協会
電話:0763-62-1201
【いなみ木彫りの里創遊館】
電話:0763-82-5757
ひとり2200円、3日前までに要予約