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富山県・魚津の町で魚三昧!訪ねて行きたい魚市場見学と美味処3軒

取材・文/関屋淳子

富山県東部、富山湾に面する魚津市(うおづし)は古来、魚の産地としてその名があります。最深1000mにも及ぶ天然の生け簀、富山湾では神秘的な光を放つホタルイカをはじめ、甘エビや寒ブリ、紅ズワイガニなど一年を通して様々な魚種が水揚げされています。

今回は、美味しい魚の宝庫、富山県・魚津の食の魅力をお伝えします。

魚市場で活気あるセリを見学

何故、魚津は食の宝庫なのか、それはずばり、水の循環にあります。富山湾から標高3000m級の立山連峰に至るまで、直線距離でわずか25kmという急峻な地形の魚津市。山間部に降り注いだ雨や雪は片貝川や扇状地を流れて富山湾へと注き、やがて再び雨や雪になります。豊かな自然に育まれ、水循環の恩恵を受ける魚津市では、魚に限らず様々な農作物が生産されているのです。

富山湾で水揚げされた魚類の活気あるセリの様子などを見学できるのが、魚津漁業協同組合(JF魚津)が運営する『魚津おさかなランド』です。広々としたこの市場はとても清潔で、全国に先駆けた高度衛生管理型荷さばき施設としての機能を備えています。

セリの様子

魚市場というと屋根はあるものの野外という印象がありますが、ここでは鼠や鳥などの侵入、雨風を防ぐための遮断設備があり、断熱構造で外気の影響も極力抑えられています。また、直接床に魚を置くのではなくパレットを使用し、海水は滅菌した14℃と4℃の良質の水を用いています。

魚津のほか県内の入善や七尾(石川県)、市振(新潟県)などからも魚が集積され、魚種によりきれいに並べられています。ホタルイカ、スルメイカ、甘エビ、鮃、鰈、毛ガニや紅ズワイガニ、さらに富山湾の珍味といわれる深海魚のゲンゲも。

豊富な魚種

JF魚津では、魚のブランド化事業を進めています。その第1弾が、「魚津寒ハギ如月(きさらぎ)王」。富山の冬の味覚といえば鰤が有名ですが、JF魚津の専務理事・浜住博之さんは次のように話します。

「県内の50%が魚津港で水揚げされるというウマヅラハギをもっと美味しく食べてほしいとブランド化しました。11月から2月に水揚げされるウマヅラハギを魚津寒ハギとし、25㎝以上のプレミアムなものを魚津寒ハギ如月王と命名しました。地元の反響が大きく、若手の料理人の方々が様々にアレンジしてくれます」

今後もさらに魚津の魚のブランド化を進めるとのことでした。

蟹コーナー

【魚津おさかなランド】
魚津市村木定坊割2500-1
電話:0765-22-7777

セリ見学と隣接する道の駅での朝食のツアーあり
問い合わせ/ツアーズジャパン
http://www.tours-j.co.jp/contents01.html

さて、魚津は駅前に飲食店が密集し、若手料理人を中心に「新川(にいかわ)食文化研鑽会」を結成し、地元食材を使った料理を研究しています。ではその地産地消の料理をお店とともにご紹介しましょう。

創作和食と地酒のペアリング

魚津の駅前にある『浜多屋 魚津駅前店・hamadayaLABO』店主の浜多雄太さんは、東京で修業後、6年前に魚津に戻り店をオープン。名誉唎酒師の資格を持つことから、料理に合う日本酒のペアリングのコースも用意しています。

ホタルイカの藁焼きをアオサのジュレで楽しむ料理には、富山県朝日町にある最古の蔵元である林酒造の「林」を。華やかな香りと旨み、さらにキレがあり、ホタルイカの藁焼きの香りとの相乗効果があります。

ホタルイカの藁焼きと「林」

香り豊かで甘みが強いズワイガニと雪下人参の料理には、その香りに負けない酒「勝駒」の純米酒を。高岡市の清都酒造場で醸されている富山の米と水を感じる日本酒です。

ズワイガニと「勝駒」

これから旬を迎える富山湾の味覚・バイ貝。これを昆布締めにし、野菜とともにおからと山羊のミルクで作った呉汁と絡めていただくという斬新な料理と合わせるのは、南砺市の成正酒造の「魂を醸す」。ネーミングからして素敵ですよね。

バイ貝と「魂を醸す」

『浜多屋 魚津駅前店・hamadayaLABO』
魚津市釈迦堂1-15-8
電話:0765-23-5775

ゲンゲの竜田揚げとバイ飯

ゲンゲは体長20㎝ほどの細長い深海魚。身は白く透明感があり、全身がぬるぬるとしたゼラチン質で覆われ、良質のコラーゲンたっぷりの食材。地元では汁物や干物にして食されています。

魚津市内にある『海風亭』さんでは、ゲンゲの竜田揚げとゲンゲ汁をいただけます。竜田揚げは低温で一度揚げ、次に高温で揚げる2度揚げで仕上げています。漫画『美味しんぼ』でも紹介されたその味は、外はカリっと、なかはふんわり。実に上品な味です。

ゲンゲ汁もよく出汁が出ていて美味。鮮度がいいので臭みなどは一切ありません。ゲンゲは6月~8月は禁漁なので、9月以降お楽しみください。

ゲンゲの竜田揚げ

ゲンゲ汁

もうひとつのおすすめはバイ貝の炊き込みご飯・バイ飯。小さなバイ貝を漁師が持ち帰り家庭で食べていたという漁師飯です。魚津市内の数店の飲食店で提供されており、貝の旨みがしみ込んだご飯に箸が止まらなくなります。

バイ飯

『海風亭』
魚津市釈迦堂1-13-5
電話:0765-22-7303

キトキトを味わう鮨・刺身

やっぱりキトキト(新鮮)の魚を生で味わいたいという方には、同じく魚津市の釈迦堂にある『寿司・割烹 万両』がおすすめ。なんとゲンゲの握りもあるそうです。

約500種いるという富山湾の海の幸、水揚げされたばかりの旬の味覚を握りと刺身で存分に楽しめます。地の利を存分に感じてください。

お刺身盛り合わせ

『寿司・割烹 万両』
魚津市釈迦堂1-15-2
電話:0765-24-7796

*  *  *

以上、今回は美味しい魚の宝庫、富山県・魚津の食の魅力をご紹介しました。

さて、飲食店が充実する魚津。どこに行こうか迷ってしまう方はJR魚津駅南側にある「魚津駅前観光案内所」(9:00~18:00年中無休)に寄ってみましょう。商店街マップなど魚津市の飲食店情報が入手できます。

さあ、あなたも日本海の海の幸の美味三昧を楽しみに、魚津まで出かけてみませんか?

取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」(http://www.tabikoi.com)代表。

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