タンカン|冬の沖縄を代表するフルーツを楽しむ【沖縄ぬちぐすい紀行34】

文/鳥居美砂

タンカンを使ったプレーン味の「たんかんマフィン」。小さな柑橘はシークヮーサー。

沖縄本島北部に位置する本部町伊豆味は、みかんの里として知られています。数多くの柑橘類が栽培されていますが、冬場の主役は何といってもタンカンです。

ポンカンとネーブルオレンジの自然交雑でできた柑橘で、糖度が高く、果汁もたっぷり。夏場のマンゴーと並ぶ、贈答品としても人気があります。

たわわに実ったタンカンを木からもぎ取って、その場で味わうことができます。たくさん収穫してお土産に買って帰ることもできます。

本部半島の八重岳や今帰仁城跡では、1月中旬頃から、緋寒桜が咲き始めます。日本一早いお花見を楽しんだあとに、タンカン狩りはどうでしょうか。『伊豆味みかん生産組合 みかんの里総合案内所 伊豆味物産センター』に日時を伝えると、その日タンカン狩りのできるタンカン園を紹介してもらえます。

タンカン狩りのシーズンは1月頃から3月中旬の10時〜16時が目安。もぎたてのタンカンは、それはジューシーです。

【伊豆味みかん生産組合 みかんの里総合案内所 伊豆味物産センター】
住所/沖縄県本部町字伊豆味2846−13
電話/0980-47-2889
営業時間/9:00〜18:00
定休日/正月、旧盆
http://www.mco.ne.jp/~izumims/index.html

■タンカンを使った本部町の新たな名物

この本部町の特産、タンカンと創業50年の『山城とうふ店』のコラボから新しいスイーツも誕生しました。手がけたのは同店の長女、具志堅玲乃(ぐしけん あきの)さんです。

具志堅さんは、大豆を意味する『SOYSOY(ソイソイ)』という名前の店をオープンさせました。

店主の具志堅玲乃さん。具志堅さんを筆頭に、子育て中のお母さんも働いています。

「実家の自家製の豆乳とおからを使って、マフィンを中心にスコーンやクッキーなどの焼き菓子を作っています。母親の立場で、子どもに食べさせたいものをと思って、国産の小麦粉や甜菜糖(てんさいとう)に、県産の黒糖や塩など、材料は吟味しています。そして手間をかけて、丁寧にマフィンを作ることを心がけています。この姿勢は、真摯に豆腐づくりに向き合う父から学びました。

マフィンの生地には豆乳を多めに入れるので、外はサクッと中はしっとり仕上がるのが特長ですね。上には、おからクッキーをのせて焼いています。

まず、このプレーンマフィンの美味しさを追求した上で、本部町の特産を使って種類を増やしていきました。最初は黒糖チョコレート、タンカン、アセロラミルクの3種類からスタート。今ではパッションフルーツ、シークヮーサー、島ニンジン、島かぼちゃ、紅芋、田芋など、レギュラー商品と季節のものを合わせると、30種類以上になりました。店頭には、毎日そのうちの15種類を選んで並べています」(具志堅さん)

本部産タンカンを使ったマフィンは季節限定で、12月から加わります。タンカンは皮ごとスライスして、ラム酒、きび糖に地元産の黒糖を加えて煮ます。生地はプレーン味と、ココア味の2種類(1個280円)です。

地元産タンカンと黒糖などを使った「たんかんマフィン(プレーン味)」。

店頭には色鮮やかなマフィンが並びます。中央がココア味の「たんかんココア」。

カフェも併設した『SOYSOY本店』。近くの本部町営市場内にも、ショップがあります。

【SOYSOY本店】
住所/沖縄県本部町谷茶10 A−101
電話/0980-43-6003
営業時間/11:30〜(売り切れると閉店)
定休日/日曜、月曜
http://www.soysoy.info

日本列島が冬景色に覆われる時期に、沖縄では花見もタンカン狩りも楽しめます。ひと足早い春を感じに、沖縄にいらっしゃいませんか。

文/鳥居美砂
ライター・消費生活アドバイザー。『サライ』記者として25年以上、取材にあたる。12年余りにわたって東京〜沖縄を往来する暮らしを続け、2015年末本拠地を沖縄・那覇に移す。沖縄に関する著書に『沖縄時間 美ら島暮らしは、でーじ上等』(PHP研究所)がある。

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