圧巻の城壁!沖縄のマイナーだけど魅力的なグスク4つ

玉城グスク 。

自然石をくり貫いた玉城グスク の城門は、ハート型をしていると有名です。

写真・文/佐竹敦

沖縄で「グスク」といえば、かつての琉球王国時代の城塞のこと。現在、世界遺産に指定されている5つのグスク(首里城、今帰仁城、座喜味城、勝連城、中城城)が有名ですが、それ以外にもグスクは沖縄県内に200以上もあるといわれています。その中には、あまり知られていないけれど、ぜひ訪ねていただきたい魅力的なグスクがたくさんあります。

今回は、そんな「ちょっとマイナーだけど魅力的なグスク」を厳選して4箇所、紹介いたします。

■1:玉城グスク

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琉球神話における創世神である「アマミキヨ」が築いた、琉球最古の古城跡だとされるのが「玉城グスク」(たまぐすくグスク)です。

アマミキヨ以後は、その子孫である「天孫氏」が歴代の城主となり、後には英祖王統の玉城王も居城にしたと伝えられています。

城門は自然石をくり抜いて造られている大変珍しいもので、城内にはアマミキヨが造ったとされる琉球開闢七御嶽(りゅうきゅうかいびゃくななうたき)の一つである「天つぎあまつぎの御嶽」があるなど、玉城グスクにまつわる伝説は枚挙にいとまがないほどです。

■2:糸数グスク

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沖縄に数あるグスクの中でも最大規模を誇るのが、この「糸数グスク」(いとかずグスク)です。野面積みと切石積みの両方が用いられ、どこまでも延々と続いているかのような城壁は、ただただ圧巻。見るものを圧倒する無言の迫力があります。

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石積みの最も高いところは約6mもあり、世界遺産に指定されている他の有名グスクと比べても遜色のない、本格的な城塞です。

■3:知念グスク

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「知念グスク」は、沖縄の万葉集ともいえる古謡集「おもろさうし」で「神降れ初めのぐすく」と歌われるなど、神がはじめて天降りしたグスクとされる、琉球開闢神話に縁あるグスクです。

自然石を積んだ古城と、アーチ門を備えた切石積みの新城の二つの郭からなっている「知念グスク」。正門・裏門の石造のアーチ門や、しなやかな曲線をえがいた城壁が美しく、つい見惚れて、魅入ってしまうグスクです。

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■4:ミントングスク

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前出のアマミキヨが、ニライ・カナイ(遥か東方の海の彼方にあるという神々の住む楽土、理想郷、神の国)から 「ヤハラヅカサ」の海岸に上陸して「浜川御嶽」の洞窟で仮り住まいをした後に移り住んだとされるのが「ミントングスク」です。アマミキヨはここを安住の地とした、とされています。

その後、アマミキヨはシネリキヨと結ばれて三男二女をもうけ、長男は国王の初めの 「天孫氏」となり、次男は按司の初め、三男は百姓の初めとなり、長女は聞得大君となり、次女は祝女の初めになったと伝えられています。

頂上付近の岩陰や洞窟には、神墓(アマミキヨの墓)といわれる拝所があります。石垣は確認されていませんが、頂上部へと到る階段は、訪ねたものを聖域へと誘う祭壇ような雰囲気があります。

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以上、沖縄に残る「ちょっとマイナーだけど魅力的なグスク」を4つご紹介しました。沖縄を訪れる機会があれば、ぜひ訪ねてみて下さい。

写真・文/佐竹敦
日本全国の即身仏・一之宮・五重塔・三重塔・滝百選・棚田百選・国分寺跡をすべて訪ね歩いた一人旅の達人。テレビチャンピオン滝通選手権出場。主な著書に「この滝がすごい!」「日本の滝めぐり」等。テレビ東京の「厳選!いい宿ナビ」のコラム執筆、@nifty温泉の記事執筆等、ライターとしても各メディアで活躍中。