国産眼鏡フレームの95%以上を製造する“眼鏡の聖地”福井県鯖江市。眼鏡工房・西村プレシジョンは、金属部品メーカーから独立した会社だが、異例ともいえる大ヒット商品を放った。それが、このペーパーグラスだ。
「デザイン性と携帯性に優れ、かけ心地のよい老眼鏡を作ってネガティブなイメージを変えたいと、技術を駆使して開発しました」と広報の吉田佳史氏。
発売は2013年、インターネットでのオンライン販売からスタート。それが口コミで広がり、同年のグッドデザイン賞受賞をきっかけに次々とメディアで紹介され、生産が追いつかないほどの人気商品になった。
驚くのはその薄さ。折り畳むと、厚みはほとんどなくフラットだ。「華奢に見えますが、実は非常に丈夫です」と吉田氏は胸を張る。鼻パッドや丁番などの出っ張った部分を削ぎ落とし、極限までシンプルな構造にしたことで、薄さと堅牢性が同時に実現。そのフォルムはまさに機能美のひと言だ。
フレームは光反射が少なく落ち着いたマットタイプ。カラーは3色。大人のコーディネイトを引き立てやすい配色で、どんな装いにもよくなじむ。
【今日の逸品】
ペーパーグラス マットシリーズ
西村プレシジョン
19,440円(消費税8%込み)