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鎌倉は、風光明媚な潮騒の古都、そして文学とゆかりの深い地として知られています。昔も今も数多くの作家が住み暮らし、この地よりあまたの名作が生まれてきました。『サライ』7月号では、この地をこよなく愛した文人の足跡を辿り、彼らにゆかりのある古刹や名所、美味を特集しています。

前半では、生まれも育ちも鎌倉の岸本葉子さん(エッセイスト)と、鎌倉大仏を起点に、鶴岡八幡宮、鎌倉文学館、浄妙寺、杉本寺などを巡る「鎌倉文学散歩・日帰りコース」を散策しています。とじ込み付録に、文字が大きく読みやすい「鎌倉地図」を用意しました。お出かけの際のお共にご利用ください。

後半は、鎌倉文学館館長の富岡幸一郎さん(文芸批評家)と、文士の愛した鎌倉を探っています。文士仲間の林 房雄の誘いで浄妙寺・二階堂・長谷に住んだ川端康成、30年間で17回もの引っ越しを繰り返し、梶原に「東ヶ谷山房」を建てた立原正秋、書斎派といわれながらも植物・鳥類・昆虫に詳しく、四季の中に独自の美を見出した澁澤龍彦など……。彼らが創作の糧とした鎌倉の風景や歴史、足繁く通った老舗料理店や甘味処などを案内しています。このほか、鎌倉文士の交友関係が俯瞰できる「鎌倉文士相関図」も作りました。

 

第2特集は、「この夏はクラフトビールが旨い」と題し、旨み、苦味、香り、色など、個性豊かなクラフトビールを特集しています。クラフトビールとは、小規模な醸造施設で職人が醸すビールのこと。今、日本各地で多種多様なクラフトビールが楽しめるようになっています。まずは、ビールの歴史や製造方法をおさらいし、その種類や美味しい飲み方をサライ流にわかりやすくまとめました。クラフトビールを楽しめるお店も紹介していますので、喉を潤す際の一助にしてください。

 

第3特集では、雨の日も待ち遠しくなるような、紳士にふさわしい傘を特集しています。日本人は古来、霧雨、驟雨、五月雨など、雨をキメ細かい表現で言い表し、自然の恵みのひとつとして文学や芸術に取り入れてきました。元来は日よけとして誕生した傘が、和傘(番傘)として日本人の日用品になったのは江戸時代。幕末に洋傘が渡来し、明治に入ると、輸入や国内製造が始まります。そうした傘の文化史に触れながら、自分に合った1本の選び方、『サライ』が厳選した逸品の数々、さらに傘の修理店も紹介しています。

 

文士を訪ねて「鎌倉」へ、この夏は「クラフトビール」が旨い、紳士の持つべき傘を特集した『サライ』7月号。書店などで手に取ってお確かめください。

 

■『サライ』7月号の目次
https://serai.jp/magazine/24513

■『サライ』の電子書籍版をご購入の方は、こちら
https://serai.jp/news/24581

 

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