文・イラスト/小池美波
こんにちは。快適に過ごせる靴との出会い第6回目です。
今回は靴のウィズ表記について解説していきます。
皆さんは、Width(ウィズ)という言葉を聞いたことがありますか。日本ではWidth(ウィズ)=ワイズと呼ぶこともあります。
これまで足についての解説を何度かしましたが、ここでもう一度おさらいしておきましょう。
下図の(ア)は足長、(イ)は足囲を示しています。
足長(ソクチョウ)とは、かかとから足指の一番長いところまでのことを言います。人それぞれ足型が異なるため、一番長い指の先までと覚えておいて下さい。
足囲(ソクイ)とは先程お話しました通り、ウィズ(ワイズ)のことを言います。母指と小指付け根部分(骨が丸く出っ張っているところ)を一周ぐるりと測った寸法のことです。
・日本のウィズ表記について
日本の靴のサイズはJIS(日本工業規格)を基準とした足長と足囲の寸法を表示しています。つまりウィズサイズとはJISが定めた靴の足囲サイズのことを言います。
お店で靴を見ていると、「2E」「3E」などの数字とアルファベットを組み合わせた表記を見かけますよね。これはウィズサイズを分かり易く示したものです。
ご存知の方も多いとは思いますが、実際にどのように表示されているのかご説明します。
下図のようにアルファベットの順番に、靴のウィズサイズ(足囲サイズ)が大きくなります。
続いて数字とアルファベットが組み合わさったものについてです。
例えばEEという表記は2E、EEEEという表記は4Eのことです。E〜4Eまであり、次にF、Gとなります。
日本人の足では2Eが標準的なウィズサイズと言われています。
・自分に合ったウィズサイズを選びましょう
まずご自身の足のウィズサイズを知ることが大切です。
「幅広で扁平足って言われたから、ワイドしか履けないんだよね」などと言われる方が多いですが、実際に計測してみると意外と異なる場合が多いです。
セルフで計測する方法もありますが、まずはシューフィッターがいる専門店やスポーツ用品店にある専門の機械を使って計測するのをお勧めします。
計測についてはこちらをご覧下さい。〈快適に過ごせる靴との出会いvol.4〉
計測後、皆さんそれぞれのウィズサイズが伝えられますので下記を参考に履き比べてみましょう。
実際のところ、靴がJIS(日本工業規格)のサイズと全く同じだということはありません。メーカーによってはUSサイズやUKサイズでの表記の靴がありますよね。実は日本人の細いタイプの靴が欧米の方の標準タイプとなりますので注意しなければなりません。
例えば「あなたはE相当の靴が合うでしょう」と言われた時には、「E」、「2E」(もしくはD)を履き比べるといった具合です。左右ウィズサイズが異なる方もいます。
男性はこちらをご覧下さい。
女性の足は比較的男性よりも細身です。また、かかとの大きさなど構造が異なりますので、できれば女性は女性用でサイズを探されることをお勧めします。
上記を基準として店頭ではこのように「Regular(レギュラーモデル)」「2E相当」と同時に表示されていることが多いと思います。
ウィズサイズは自分に最適なシューズを選ぶために大切なものです。
今回初めてウィズサイズについて知ったという方は、是非靴の選び方を見直してみて下さい。
文・イラスト/小池美波