文・イラスト/小池美波
こんにちは!「快適に過ごせる靴との出会い」第4回目です。
今回は自分に合う靴のサイズを知るための「足の計測」について解説していきます。
以前「自分に合う靴のサイズ」ということで購入時の目安についてご紹介しました。
ところで、皆さんは足の計測をされたことがありますか?
足の計測といえば、下図のように「足長」と「足幅」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
靴を購入する時に、簡易的に「足長」と「足幅」を測ることがあると思います。
目安にはなりますが、それでは自分に合う靴のサイズが分かったとは言えません。
自分の足のサイズに合っていない靴を履いていると、足や身体を痛めるだけでなく靴も長持ちしません。
「そう言われても…どうやって測れば良いの?」と思いますよね。
そこで今回は「アシックスウォーキング」に取材にご協力頂き、実際に私の足を計測して頂きました。
●3Ⅾ計測で分析!
アシックスウォーキングは全国的に店舗を展開しており、気軽に「計測」また「専門スタッフからのアドバイス」を受けることができるお店の一つです。
使用している計測機がこちら。
株式会社アイウエアラボラトリー社製のINFOOT USBというもので「3次元足型計測機」です。
「3D計測」「計測機」と聞いて難しそうと思われる方も多いですが、計測は短時間且つとてもシンプルなステップで行われますので安心して下さい。
ちなみに計測は無料です。
●計測の3ステップ
(1) 足のお悩みについてカウンセリングします。
(2) 計測ポイントにマークを付けます。
(3) 3D足型計測機で計測します。
これで計測は終了です。
それでは実際に私の足の分析表を見ていきましょう。
●自分の足のバランスを確認しましょう
まずはこちらのフットプリントをご覧下さい。
左右を比較してみましょう。足型が異なることが一目瞭然です。
じつはほとんどの方が左右で足の長さや形が異なっています。
続いて、より詳しいデータを見ていきましょう。
こちらの表では自分の足のバランスを見ます。
A・Bの項目では中心線が年齢と性別の平均値を示しています。C〜Gの項目では自分の「足長」や「足囲」に対しての平均値を示しています。
私の場合「足囲(足幅)」の細さに対し「かかと幅」は少しだけ太いということになります。
計測をされた方の多くが、「意外にも幅広ではなかった!」「全然甲高ではないのね!」とびっくりされます。
思い込みでオーバーサイズの靴を履き、足や身体を痛める方は多く、意外にも自分の足について知らないため気を付けなければなりません。
実際の数値も細かく確認しましょう。
上図のかかとの傾斜角度は、足の状態をみる重要なポイントです。
一概には言えませんが、かかとの傾きにより下図のように足の外側ばかりに負荷がかかってしまう場合や、指が浮いて上手く踏ん張れないこともあります。
データを基に、どのように自分の足をサポートすれば良いのか知ることで「怪我予防」や「足の疲れの軽減」ができる場合もありますので要チェックです。
計測後、結果を見て「平均より幅が広い…」「アーチが低い…」と不安に思われる方も中にはいらっしゃるでしょう。
しかし、アシックスウォーキング広島本通店長の米盛さんのお話では「この計測ではあなたの足のバランスを確認しています。平均値より大きい・小さいで靴が合う、合わないではありませんので安心して下さい。」
「皆さんのお悩み解決につながるかもしれませんので気軽に計測にお越し下さい。」とのことです。
スポーツ選手以外にこれだけの足のデータを確認する機会は、一般的にあまりないと思います。しかし現在は、スポーツ用品店など気軽に計測をすることができるお店も増えていますので、お近くの専門店で確認することをお勧めします。
また、足の状態は変化するものです。靴を購入する際など定期的に自分の足について調べてみましょう。
取材協力/ アシックスウォーキング広島本通店
文・イラスト/小池美波