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会社から独立後も「圧倒的な結果を出し続ける」金久保武大さんのセルフマネジメント術

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2025/12/17

文／鈴木拓也

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レスリング選手からソニー生命の営業職へと転身し、新人として歴代１位の好成績をあげた金久保武大さん。

その秘訣は著書『圧倒的な結果を出す思考の筋トレ』（小学館　https://www.amazon.co.jp/dp/4093116024）に詳しい。

本書のエッセンスを紹介する記事の第３弾は、ソニー生命を退職してからのエピソードを軸に展開したい。

新たな挑戦を求めての退職

ソニー生命に入社して数年目。順風満帆であった金久保さんであったが、胸の奥に新たな問いが芽生え始める。

それは、「このやり方を続けるだけで、自分の可能性を広げられるのか？」というものであった。

この問いかけは、さらなる成長を目指す欲求が発動してのものであった。また、未知への挑戦が少なくなり、日々淡々と生きていくことへの焦りもあったそうだ。

最終的に、次なる勝負の舞台をつくるべく退職を決める。

その意志を周囲に伝えたとき、当然ながら多くの人が驚いた。「こんなに結果を出しているのに、もったいない」「このままいけば、もっと上にいけたのに」―そうした声をよそに、金久保さんは、新たな挑戦へと一歩踏み出すことになる。

新たな環境で生活を徹底的に見直す

金久保さんが選んだ道は、「保険の代理店を運営しながら、人材紹介業を立ち上げ、自分の資金で新しい事業にも参画」するというパラレルワーカーであった。

同時に、お金、時間、人、環境の４つの視点から、生活を徹底的に見直したという。

たとえば時間。ソニー生命時代の金久保さんは、１分１秒を惜しみ、毎日とにかく埋め尽くすことを信条としていた。駆け出しの頃には必要なプロセスではあったが、負の側面もあった。それは、目の前のことに追われがちで、深く考え、他者とじっくり向き合う余裕もなくなることであった。

そこで、朝は散歩をするなど、あえて時間的な余白を作る生活に切り替えた。その中にこそ、新しい発想・挑戦のヒントがあることに気づいたのである。

また、対人関係においては、褒めてくれる人ではなく、刺激を与えてくれる人の近くにいるように心がけ、自身の基準をさらに引き上げるように努めた。

こうした、微に入り細を穿つ見直しをすることで、金久保さんはさらなる高みを目指すことになる。

大切なのは相手の課題解決をはかる姿勢

現在の金久保さんは、多岐にわたる事業を同時に走らせているが、完全に畑違いのことにチャレンジしているわけでもないと述べている。

いずれも、保険業界で得た知識・人脈の延長線上に沿った内容であると言い、次のように説明している。

信頼を築いてきたお客さまから起業の相談を受けたり、パートナー企業から新たな協業の話があったり、過去のご縁が次のビジネスを運んできてくれた。保険業界にいると、金融知識はもちろん、法律や国の制度にも詳しくなる。またセキュリティや医療、住宅といった人々のライフスタイルに関する幅広い知見を身につけられたことも大きかった。（本書139pより）

そうやって取り組む領域を広げていくなかで、一貫して大切にしてきた軸が、相手の課題解決をはかるというもの。これが、相手との信頼関係を深め、さらなる機会がもたらされることも稀ではない。

やがて金久保さんは、数十億、数百億という単位のプロジェクトが、当たり前のように舞い込むステージへと引き上げられることになる。