手の込んだものを食べたいときにも、ちょっと楽をしたいときも、ランチもディナーもワインの友にも、基本にして究極の家ご飯がパスタ。本格的な味を楽しむために、プロがおすすめるパスタの種類を覚えておきましょう。
教える人 ファビオさん

ロングパスタ
ロングパスタはさまざまな太さがあり、ゆで時間もいろいろ。細麺は軽やかなソースや冷製に、食べごたえがある太麺はクリームやラグーなど味のしっかりしたソースがおすすめ。

中:スパゲッティ パスタ名はひもを意味する“スパゴ”が由来。直径約1.9㎜の太麺で食べごたえがあり、イタリアでは中部から南部で好まれている。カルボナーラやアマトリチャーナなどと好相性。
右:リングイネ 断面が楕円形のパスタで、北イタリアのリグーリア州ではジェノベーゼで、ナポリではボンゴレのパスタとして使われる。パスタ名はイタリア語の小さい舌を意味する言葉が由来。

卵入りの平打ち麺で、もちっとした食感が特徴。北イタリアのエミリア・ロマーニャ州ではボロネーゼ(肉の煮込み)で和えるのが定番。チーズなど旨み食材と相性がいい。
ショートパスタ
イタリアではロングパスタより主流のショートパスタ。生地に厚みがあるので、より小麦の風味ともちっとした食感が楽しめる。パスタ料理のほかにサラダやスープに加えても。

パスタ名は、イタリア語で蝶の意味。愛らしい形から現地では子どもに人気とか。ショートパスタのなかでは柔らかな食感で、チーズやクリーム系のソースとよく合う。

しっかりした歯ごたえと小麦の甘さが特徴で、辛いソースとの相性が抜群。ペンネといえばアラビアータ(辛いトマトソース)が定番で、ローマのあるラツィオ州の伝統パスタ。

直径1〜2㎝の筒状で、表面に細い線の入った肉厚のパスタ。表面だけでなく筒の中にもソースがからみ、ボリュームのある一皿に。トマトや肉系の濃厚なソースと好相性。

イタリア人が日常でよく使うパスタ。らせん状の形状でソースにからみやすく、食べごたえもしっかりある。クリームや肉系など、濃厚なソースに。サラダにもおすすめ。

撮影/木村 拓











