子どもが婚約し、結婚式を挙げることが決定したら、次は式場探しです。今は神社やホテル、ゲストハウスやレストランまで、幅広い結婚式場の選択肢が存在します。数ある会場の中から、ふさわしい会場を探すために役立てたいのが「ブライダルフェア」です。

「ブライダルフェア」は、非日常の空間や料理を満喫できる楽しいイベント。子どもたちと結婚式について話し合いやすい環境を作るためにも、機会があれば親子でブライダルフェアに参加されてみてはいかがでしょうか?

会場探しのメインはもちろん子どもたちです。しかし、招待予定である身内などの詳しい事情を知っている親の意見も、ある程度取り入れる必要があります。

本記事では、ブライダルフェアに参加するなら知っておきたい親目線での確認ポイントや注意点をご紹介します。

目次
ブライダルフェアとは?
ブライダルフェアでの確認ポイント
ブライダルフェアの注意点
最後に

ブライダルフェアとは?

「ブライダルフェア」とは、結婚式会場を見学できる式場開催のイベントのことです。ブライダルフェアの内容は会場の見学のみならず、実際に披露宴で出されるコース料理の試食や衣装の試着など、さまざまなプログラムが用意されています。

会場によっては「有名ブランドの新作ドレス発表会」や「模擬挙式」、「ワークショップ体験」、「ヘアメイクショー」など、集客のために特別なイベントを企画していることも。結婚式当日の雰囲気をリアルに感じたい方には、ぴったりのイベントです。

時代と共に変化してきたブライダルフェア

ブライダルフェアは時代の流れと共に、そのスタイルや目的も変化してきました。最近のブライダルフェアは、その式場での結婚式当日を想像できる、夢のある演出に力を入れており「式場の新規顧客獲得」の意味合いが強いものとなっています。

それとは反対に、以前のブライダルフェアは「成約済みのカップルのためのイベント」という印象が強いものでした。当時のブライダルフェアの目的は、「結婚式の客単価を上げる」こと。その内容は、引き出物や写真、料理や衣装など結婚式に関連する業者が集まり、成約済みのカップルをもてなすといったスタイルが主流でした。

親が不参加の場合、親子で事前に話し合いを

ブライダルフェアに親が不参加の場合、親として気になるポイントや考え方を子どもたちに事前に伝えておきましょう。

事前の親子間で意見のすり合わせができておらず、式場決定の旨を親に事後報告した際、親の反対にあい泣く泣く契約をキャンセルするケースもあります。子どもたちとしては「せっかく時間をかけて会場を探したのに……」と感じて、親子関係に亀裂が入ることもあるかもしれません。

「招待する予定の身内の事情」や「ゲストがアクセスしやすい場所かどうか」など、親として重視するポイントは人それぞれ。双方が納得できる会場選びをしたいものです。

ブライダルフェアでの確認ポイント

一般的に、ブライダルフェアはカップルだけで参加する方が多い印象です。しかし、中には「会場を決定する前に家族にも見ておいて欲しい」という方もおり、両親や兄弟姉妹たちとブライダルフェアに参加するケースは決して珍しいことではありません。

子どもたちと一緒にブライダルフェアに参加するなら、親として確認しておきたいポイントを5つご紹介します。

会場の雰囲気や設備

ブライダルフェアの良いところは、ホームページ上の情報だけでは分からない実際の会場の雰囲気や設備を確認できることです。

親としては

・高齢のゲストはスムーズに移動できそうか
・子連れのゲストにとって快適か

など、招待予定の親族に関する注意点を事前に確認しておくと安心できます。

費用

結婚式費用と言えば、「結婚式準備を進めていくと初期より大幅に見積もりが高くなる」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか? 特に親が結婚式費用を援助する場合、見積もりの段階である程度総額を把握しておきたいものです。

初期費用からどんどん高額になってくると、「話が違う」とストレスに感じるもの。見積もりを出してもらうなら、安く見せるための「最低価格」だけではなく、ある程度追加になりそうな「料理」、「衣装(親族の衣装含む)」、「引き出物」は初めから見積もりに入れてもらうことをおすすめします。

料理

ブライダルフェアでは、実際に披露宴で提供される婚礼料理を試食することができます。会場によっては、フルコースを味わえるところも。

親としては、招待するゲストの顔ぶれを思い浮かべながら、料理がゲストの口に合うかどうか判断します。食事を楽しみながら、子どもたちに意見を伝えることができる良い機会となりそうです。

持ち込み料金の有無

会場によっては「衣装」や「引き出物」、「ブーケ」は持ち込み禁止、もしくは持ち込み費用がかかるところもあります。

会場の雰囲気を気に入って契約したにもかかわらず、あとから「持ち込み禁止」と聞いたことで、残念ながら会場側とトラブルになるケースも珍しくありません。

親としても、子どもと共に契約前にしっかり持ち込み料金の有無を確認しておくことで、式場とのトラブルを回避できます。

ウエディングプランナーの対応

結婚式の不安や疑問がある場合、ブライダルフェアでは、結婚式のプロであるウエディングプランナーに相談することができます。多くの場合、ブライダルフェアの案内役を務めたウエディングプランナーが、そのまま担当になることが多いようです。

ウエディングプランナーは、結婚式まで新郎新婦やその家族と協力しながら付き合っていきます。親身に寄り添ってくれる人もいれば、残念ながら「相性が悪い」と感じる人も中にはいるかもしれません。担当との相性が良くない場合、担当を変えてもらうことも一つです。

ブライダルフェアの注意点

親子でブライダルフェアに参加することで、きっと結婚式準備はよりスムーズに進むでしょう。ここでは、ブライダルフェアに参加する際の注意点を2点ご紹介します。

所要時間に注意

ブライダルフェアは試食や衣装試着など何かと時間がかかるもの。平均所要時間は「3~4時間」程度である会場が多い印象です。

会場側からすると、終盤の「結婚式費用の見積もりを説明する時間」は、成約の話を詰める大切な時間です。それ故、時間がかかってしまうこともあるかもしれません。ブライダルフェア後に予定がある場合、案内の前にはっきりと「この後予定があるので」と伝えてくおくことが大切です。

即決はできるだけ避ける

結婚式会場によっては、ブライダルフェアに参加し当日に契約すると、「大幅な割引」など特典が付くことがあります。あるいは気分が盛り上がり、そのまま会場と契約することもあるかもしれません。

しかし、他の会場と迷っている段階であれば、当日の契約は避けるのが無難です。「当日の契約でないと特典が利用できないですよ」とせかされる可能性もありますが、一旦持ち帰ってから後日返事をすることをおすすめします。

「後から色々考えるともっとふさわしい会場があった」なんてことにならないよう、冷静に親子で検討することが大切です。

最後に

人生経験が豊富な親だからこそ、子どもに率直な意見を伝えることができます。お互いが納得できる結婚式会場を見つけるためにも、日頃のコミュニケーションが大切と言えるでしょう。

監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/

構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
https://kyotomedialine.com FB

 

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