実際に結婚式場を見学し、結婚式場をイメージできるイベントである「ブライダルフェア」。一般的には、結婚する当人たちで参加することが多いものですが、親子で参加することもできます。
「ブライダルフェアに親も参加するなんて、干渉しすぎでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ブライダルフェアに親子で参加することで、結婚式場を決める際の親子のトラブルを未然に防ぐことができます。
ブライダルフェアは、非日常の体験ができる、純粋に楽しいイベントです。結婚式のことを話しやすい環境を作るためにも、一度親子でフェアに参加されるのも良いかもしれません。
本記事では、ブライダルフェアに親子で参加するメリットや注意点をご紹介します。
目次
そもそもブライダルフェアとは?
フェア参加前に親子で確認しておくべきこと
親子で参加するメリット
ブライダルフェアの注意点
最後に
そもそもブライダルフェアとは?
ブライダルフェアとは、結婚式場で行なわれる見学会のことです。新規顧客獲得のためのイベントではありますが、参加者は「契約する・しない」にかかわらず、純粋に楽しめるイベントと言えます。
ブライダルフェアに参加することで、実際の披露宴で提供される料理の試食や模擬挙式体験、衣装の試着会まで、盛りだくさんのプログラムを楽しむことができるでしょう。
会場によっては、ヘアメイクショーや生演奏など、結婚式当日をリアルに体感できるイベントが用意されていることもあります。インターネット上の情報だけでは、いまいち式場の雰囲気はなかなかつかみにくいものです。是非、この機会に親子で参加されて、結婚式場探しを楽しむのも良いでしょう。
当日の流れ
会場により違いはありますが、一般的なブライダルフェアの流れは以下の通りです。
・受付
・アンケート記入
・式場見学
・衣装試着
・試食
・プランナーとの相談会
トータルの所要時間は平均2~3時間ほど。しかし、中には相談会でプランナーから営業をかけられて、5時間程かかったという方もいらっしゃいます。
そうでなくとも、内容が盛りだくさんなブライダルフェアは、体力がいるものです。参加するなら、時間に余裕をもって計画されることをおすすめします。
フェア参加前に親子で確認しておくべきこと
残念ながら、式場を決定する前に、親子間で話し合いができていなかったことが原因で揉めてしまう例もあります。中には解決できず、せっかく契約した式場をキャンセルされた方もいらっしゃいました。
楽しいはずの結婚準備で、そのような出来事が起こってしまうと、親子といえどもお互い後味が悪いものです。親子間のトラブルを避けるためにも、ブライダルフェア参加前に、親子で確認しておくべきポイントをご紹介します。
お金の負担
結婚式で揉める原因で多いお金のことは、事前にしっかり相談しておく必要があります。新郎新婦が、自力で結婚式費用をまかなう場合は問題ないでしょう。
問題は、両親が援助する場合です。この場合、両家の負担の割合が不公平だと、わだかまりが残るかもしれません。まずは、新郎新婦でしっかりと話し合って、それぞれが両親に確認を取りましょう。
親の希望を伝えておく
結婚式の主役はもちろん新郎新婦です。しかし、何でも勝手に二人で決めてしまうと、後々トラブルの元になるかもしれません。特に、以下の項目は親として気になる方は多いのではないでしょうか?
・結婚式のスタイル(神社式かホテル婚かなど)
・式場の場所、アクセス方法
・結婚式の日程
・式に呼ぶ親族の顔ぶれ
例えば、「祖父は足が悪いから、バリアフリー対応の会場で」や「○○さんは出産直前だから、不参加だと思う」など、子どもより親の方が親戚の事情に詳しいものです。
実際に式場を見学したら、親子で気になる点が異なる部分もあるでしょう。しかし、親としての意見や希望を事前に新郎新婦に伝えておくことで、フェア当日もスムーズに進みそうです。
親子で参加するメリット
「ブライダルフェアは、新郎新婦で参加するもの」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、親子でフェアに参加されるケースは、珍しいことではありません。
ここでは、親子でブライダルフェアに参加するメリットについてご紹介します。
親ならではの客観的な助言ができる
ブライダルフェア当日、新郎新婦は式場の雰囲気に舞い上がり、なかなか冷静に見るべきポイントに気が付くことができないかもしれません。
そんな時、二人より冷静な親がいることで、客観的な意見を述べることができます。今までに参加してきた結婚式で気が付いたことや、人生経験などから、新郎新婦とは異なった視点で判断できそうです。新郎新婦も親の助言を聞くことで、親世代のゲストに対する配慮など、思わぬことに気が付くこともあるでしょう。
また、衣装の試着体験では、新郎新婦の意見を尊重しつつ「似合う・似合わない」を親子だからこそ的確にアドバイスすることができます。
新郎新婦にとっても、実際の会場を見学しながら、その場で親ならではのアドバイスをもらえるのは大きな魅力でしょう。
ベテランのスタッフに対応してもらえる可能性が高い
親が参加するからといって、スタッフの接客が大きく変わるわけではありません。しかし、ブライダルフェアに親同伴の場合、経験豊富なスタッフが案内を担当してくれる可能性があります。
どのスタッフでも知識は同じですが、長年の経験ならではのアイデアや案内は、親としては安心できるでしょう。「親子でブライダルフェアに参加=必ずベテランスタッフが担当」というわけではありませんが、新郎新婦で参加するより可能性が高まりそうです。
それぞれの気になる点を一度に解消できる
ブライダルフェアに親子で参加することで、結婚式当日のイメージがわいて、その場で気になる点を共有できるのもメリットの一つです。
新郎新婦が独断で決めてきた会場の場合、親が質問してから子どもが担当プランナーに確認して……だといちいち時間がかかります。お互いの気になることを共有でき、その場でプランナーに質問し、解決できるのは大きな魅力でしょう。
ブライダルフェアの注意点
楽しいイベントのブライダルフェアですが、思わぬ落とし穴が隠れていることも。ここではブライダルフェアに参加する際の注意点をご紹介します。
特典にはご注意
式場によりますが、ブライダルフェア当日に契約すれば、特典がつくことをうたい文句にしているところもあります。第一希望の式場であれば、特典を利用して、大幅に予算を削減できるかもしれません。
しかし、第一希望の会場でない場合、基本的には当日の契約は避けた方が無難です。後からもっと良い会場と出会う可能性もありますし、一旦帰宅し冷静になると、気になる点がいくつか出てくることもあります。
目の前の大きな特典は魅力的ですが、親子でブライダルフェアのマジックにかからないよう、落ち着いて判断することが大切です。
会場の飾りつけは最高ランクの可能性がある
多くの場合、ブライダルフェアの会場の花や装飾は、最高ランクのものが使用されています。会場が一番魅力的にみえるよう演出されているので、その空間を再現するとなると、契約当初の見積もりにかなりの追加金額が必要になる可能性が高いです。
ブライダルフェアに参加するなら、「基本の見積もりとフェア会場のレベルに違いがある」ということを頭に入れておきましょう。例えば「この装飾のレベルだと、いくらくらいでできますか?」など、見積もり段階でプランナーに聞いておくと、後から落胆することが防げます。
最後に
近年は「結婚準備は新郎新婦が主役」の風潮ですが、実際、親の協力なしでは難しい部分もあります。とはいえ、親が前に出すぎるとトラブルの元になる可能性もあるでしょう。基本は新郎新婦の意見を尊重しつつ、求められた時には、親ならではの助言をしてあげるくらいがいいのかもしれません。
結婚前の最後の思い出作りもかねて、まずは気軽に、ブライダルフェアに親子で参加されてみてはいかがでしょうか?
監修/トップウエディング https://top-wedding.jp/
構成・執筆/吉川沙織(京都メディアライン)
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