老後資金を準備する際に、50代となるとリタイアの時期まで残り期間が少ないので、準備をするには遅いと考える方もいるかもしれません。今回は、50代からの個人年金保険を活用した老後資金準備について、その「メリット」と「デメリット」を見ていきましょう。

100歳社会を笑顔で過ごすためのライフプラン、ライフブック(R)(https://www.smilelife-project.com/)を提唱する、ファイナンシャルプランナー・藤原未来がわかりやすく解説します。

目次
個人年金保険、50代からでも加入できる?
50代で加入するメリットとは?
50代で加入するデメリットとは?
まとめ

個人年金保険、50代からでも加入できる?

人生における3大資金は、「教育資金」「住宅資金」「老後資金」と言われます。しかし、50代となると子供も独立していき、子供の教育資金がかからなくなるケースが増えてきますね。収入が多く生活に余裕が出来て、自分自身のリタイア時期が近づいてくることもあり、リタイア後の生活や資金準備について考え始める方も多いのではないでしょうか?

旅行や趣味を楽しむなど老後の生活を豊かなものとするために、少しでも多く資金を準備しておきたいところです。老後資金を準備するうえで、公的年金の上乗せとして個人年金保険を活用する場合、50代からでも加入することは出来るのでしょうか。

個人年金保険は、生命保険会社の商品となっています。加入できる年齢は商品や払い方によって設定されており、加入年齢の上限は月払いや年払いでの積み立てをするタイプの場合60歳~70歳程度。一時払いのタイプは、70~80歳程度という商品が多いので、50代からでも加入することが可能です。

また、一般の生命保険や医療保険のように、健康に関する告知事項は基本的にありません。そのため、健康に不安がある方でも加入することができます。50代であっても個人年金保険の加入を検討することは可能なのです。

50代で加入するメリットとは?

50代からでも個人年金保険に加入することは出来ますが、50代から加入するメリットとはどのようなものなのでしょうか。「50代で加入するメリット」について見ていきましょう。

リタイア後の生活をイメージしやすい

50代からは20代や30代よりもリタイア時期が近づいていることもあり、リタイア後の生活についてイメージしやすいです。老後資金の目的や、かかる費用もより具体的なものとなります。

<例>

・80歳までは毎年旅行を楽しみたいので、毎年50万円の旅行費用を確保したい

・80歳からは高齢者住宅に入居したいので、入居一時金1000万円を準備したい

・公的年金では足りない日常生活費を、生涯にわたってカバーしたい

以上のような、具体的な目的に合わせて個人年金保険に加入できることは、50代から加入するメリットと考えられます。

銀行預金に預けているより多く受け取れる

50代ですと、まとまった資金を預貯金で持たれている方も多いのではないでしょうか? 仮に1000万円を定期預金で持っていたとします。銀行の定期預金金利が0.002%程度ですから、10年間1000万円を預け続けたとしても、利息は約2000円にしかなりません。

一方で、仮に返戻率が102%の個人年金保険に加入できれば、1000万円の払込保険料に対して受け取る年金額は1020万円。20万円資産を増やすことができますので、定期預金の利息2000円と比べると明らかな差であることがわかります。

資産運用はハードルが高いという方も、銀行預金に預けっぱなしにしていては増えませんので、個人年金保険の加入を検討すると良いでしょう。

税制面でのメリット

個人年金保険の保険料は、基本的に「一般生命保険料控除」の対象となります。ほかの保険契約の保険料と合算して計算されますが、個人年金保険の契約に「個人年金保険料税制適格特約」を付加すると、「一般生命保険料控除」とは別枠で「個人年金保険料控除」を受けることができます。

節税効果も期待できることはメリットの一つであると言えますね。

50代で加入するデメリットとは?

続いて、50代から個人年金保険に加入するデメリットについて見てみましょう。

期待できるリターンが少ない

現在のように低金利だと、予定利率(保険会社が契約者に対して約束する運用利回り)が低いので、返戻率も低くなります。さらに50代から加入する場合は、運用期間が短くなるため、20代や30代から加入するよりもさらに返戻率が劣ってきます。したがって、個人年金保険を活用して高いリターンを得ることが難しいでしょう。

高いリターンを期待するには他の金融商品、例えば投資信託のようにリスクのある金融商品を選択することも検討する必要があるのです。

受け取る時期が遅くなる

50代から加入すると、保険料の払込期間によっては年金を受け取れる時期が遅くなってしまいます。先ほどメリットとして目的に合わせて加入できることをあげましたが、目的の時期に間に合わない可能性もあるのです。

例えば、56歳に加入して、65歳から受け取りたい場合はどうでしょう。もし保険料払込期間が、最低でも10年間(一時払いの場合、最低でも10年間据え置き)と設定されているケースであれば、65歳から年金を受け取ることができません。保険料の払込期間は、商品ごとに設定されていますので確認が必要です。

また、加入年齢には関連しませんが、一度加入したら途中で安易に解約できないというデメリットもあります。途中で解約すると、払い込んだ保険料よりも解約返戻金が少ないケースがほとんどです。想定外の支出がある場合でも、安易に解約することは出来ません。

個人年金保険の加入を検討する際には、以上のデメリットについても考慮することが重要です。

まとめ

老後のための資金を準備するのは、50代からでも決して遅くはありません。個人年金保険の「メリット」と「デメリット」を理解したうえで、それが自分のリタイアメントプランに照らして、適切な商品なのかどうかを判断することが大切です。

資産運用や投資のアドバイスは、今や銀行などの金融機関の窓口でもさかんに行われています。同時に、インターネット上でもYouTubeやSNSを通じて、色々な人がそれぞれの立場から投資術などを発信しています。しかし、それらのアドバイスは本当にあなた自身に適したものなのでしょうか? 

さまざまな金融商品が出回っている世の中だけに、あなたの味方になって守ってくれる相談相手を持つことが必要な時代になっています。 保険や金融商品を「販売しない」独立系のFPは、中立的かつ客観的な立場から相談に乗り、あなたのライフプランに合った正しい選択肢を示してくれます。

●取材協力/藤原未来(ふじわらみき)

株式会社SMILELIFE project 代表取締役、1級ファイナンシャルプランニング技能士。2017年9月株式会社SMILELIFE projectを設立。100歳社会の到来を前提とした個人向けトータルライフプランニングサービス「LIFEBOOK®サービス」をスタート。米国モデルをベースとした最先端のFPノウハウとアドバイザートレーニングプログラムを用い、金融・保険商品を販売しないコンサルティングフィーに特化した独立フランチャイズアドバイザー制度を確立することにより、「日本人の新しい働き方、新しい生き方」をプロデュースすることを事業の目的とする。

株式会社SMILELIFE project(https://www.smilelife-project.com

●編集/京都メディアライン(HP:https://kyotomedialine.com FB

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