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取材・文/坂口鈴香

「サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住・さこうじゅう)」という名称を耳にしたことのあるサライ世代は多いだろう。しかし、具体的にどんな住まいなのかよくわからないという声もよく聞く。

サ高住とはどんな住まいなのか。「サービス付き」とあるが、どんなサービスが付いているのだろうか。今回は、意外と知らない「サ高住」の基本を学ぼう。

そもそもサ高住とは何か?

サ高住とは、バリアフリー仕様で、「安否確認サービス」と「生活相談サービス」が付いた賃貸住宅だ。介護施設ではなく賃貸住宅なので、自宅にいるのと同じように自由な生活を送ることができる。

高齢者が安心して生活できる住まいづくりを推進するため、国土交通省と厚生労働省の管轄のもと、2011年10月から始まった制度だ。2018年3月時点で約7千棟、約23万戸が登録されている。

サ高住の登録基準は以下のとおりとなっている。

〈ハード面〉
●床面積:原則各戸25平方メートル以上。ただし居間、食堂、台所そのほかの住宅の部分が共同で利用するため十分な面積がある場合は18平方メートル以上。

●各専用部分に台所、トイレ、収納設備、洗面設備、浴室を備えていること。ただし、共用部分に共同で利用するための台所、収納設備、浴室を備えることで居住環境が確保される場合は、各戸に台所、収納設備、浴室は備えなくても良い

●バリアフリー構造

〈サービス面〉
●ケアの専門家(※)が少なくとも日中建物に常駐し、安否確認サービスと生活相談サービスを提供する
※養成研修修了者、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、医師、看護師、社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員など

〈契約内容〉
●長期入院を理由に事業者から一方的に解約できないこととしているなど、居住の安定が図られた契約であること
●敷金、家賃、サービス対価以外の金銭を徴収しないこと

サ高住の入居要件とは

サ高住の入居要件は、60歳以上の人、または要支援・要介護と認定された人だ。

サ高住で提供されるサービスとは

登録要件にもあるように、サ高住には「安否確認サービス」「生活相談サービス」は必須だ。

安否確認はおおむね1日に1回から2回。居室訪問などの直接的な方法によることが多いが、外出や食事によるチェックや生活リズムセンサーの活用などの間接的な方法も行われている。

また居室には緊急通報装置がついているので、何か起こればスタッフを呼び出すことができる。ただしスタッフは日中常駐しているが、夜間は職員を配置していないところもある。またこのスタッフも「登録要件」で注記したように、社会福祉法人・医療法人・指定居宅サービス事業所等の職員でも認められているため、必ずしも介護資格のあるスタッフというわけではない。

そのほかに掃除、洗濯などの生活支援サービス、買い物代行、病院への送迎などがオプションでついている。食事提供サービスは約96%のサ高住で、健康の維持増進サービスは約60%、入浴等の介護サービスは約48%のサ高住で提供されている(2017年8月時点)。このように、安否確認・生活相談サービス以外の介護や医療、生活支援サービスの提供や連携方法はサ高住によってさまざまだ。

なお、各サ高住のサービス情報については「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」のサイトから閲覧できるようになっている。職員の資格や夜間の人員配置、対応可能なサービス、オプションサービスなど詳細な情報が公開されている。

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