雪舟を生んだ地・岡山県立美術館が所蔵する珠玉の水墨画コレクション展が、いま仙台市博物館で開催されています。(~10月30日まで)
中国で生まれた水墨画は、日本においても室町時代以降、盛んに描かれるようになりました。特に雪舟の活躍によって日本の水墨画は大きく発展しました。
このたび、雪舟を生んだ地・岡山県立美術館が所蔵する水墨画コレクションの中から選りすぐりの名品が、まとめて仙台へと旅することになりました。
本展の見どころを、仙台市博物館の本展担当学芸員、寺澤慎吾さんにうかがいました。
「本展覧会では、岡山県立美術館が誇る水墨画の名品約70点をご紹介します。
岡山県立美術館は、岡山出身である雪舟とその弟子たちの作品をはじめ、岡山ゆかりで水墨画を得意とした宮本武蔵、浦上玉堂の作品、さらに日本の水墨画のルーツとなる中国絵画の優品を所蔵しています。
今回は、玉澗筆『廬山図』、牧谿筆『老子図』、雪舟筆『山水図(倣玉澗)』など、国の重要文化財に指定されている作品も出品されます。これら日本屈指の水墨画コレクションを通して、水墨画の真髄をぜひご堪能ください」
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【特別展 雪舟と宮本武蔵と水墨画―岡山県立美術館・珠玉の名品―】
■会期/2016年9月16日(金)~10月30日(日)
■会場/仙台市博物館
■住所/宮城県仙台市青葉区川内26(仙台城三の丸跡)
■電話番号/022・225・3074
■料金/一般1100円 大高生600円 中小生300円 ※10名以上の団体は各料金より100円引、そのほか各種割引あり
■開館時間/9時から16時45分まで(入館は16時15分まで)
■休館日/月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、9月23日(金)
■アクセス/地下鉄東西線国際センター駅南1出口より徒歩約8分、JR仙台駅西口バスプール16番乗場より「るーぷる仙台」で博物館・国際センター前下車徒歩約3分
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」