『サザエさん』初版(1947年)©長谷川町子美術館

『サザエさん』初版(1947年)©長谷川町子美術館

漫画「サザエさん」で国民的漫画家となった長谷川町子(1920-92)の回顧展が、東京・板橋区立美術館で開催されています。(~10月10日まで)

「チャッピーフーチャン」(1937年5月2日)『東京日日新聞』日曜版 ©長谷川町子美術館

「チャッピーフーチャン」(1937年5月2日)『東京日日新聞』日曜版 ©長谷川町子美術館

幼少期を福岡ですごした町子は、父が亡くなった翌年、母と3人姉妹で上京。14歳で田河水泡に弟子入りし、15歳のとき当時人気のあった雑誌『少女倶楽部』に「狸の面」が掲載されてプロとしてデビューしました。

「サザエさん」が誕生したのは終戦の翌年の1946年、、町子26歳のときでした。疎開先の福岡の夕刊フクニチで連載が開始された「サザエさん」は、その後1949年に朝日新聞に移り、休載を挟みながら1974年まで長期連載されました。

本展は、今も愛され続ける「サザエさん」とその作者、長谷川町子の世界を紹介します。

「サザエさん」(1946年4月22日)『夕刊フクニチ』原画 ©長谷川町子美術館

「サザエさん」(1946年4月22日)『夕刊フクニチ』原画 ©長谷川町子美術館

本展の見どころを、板橋区立美術館の学芸員、高木佳子さんにうかがいました。

「サザエさん生誕70年を記念して、長谷川町子の全貌に迫る初の大型展です。

町子は15歳でデビューして72歳で逝去するまで、ひたすら漫画を描き続けました。本展では少女時代のスケッチブック、戦時下の漫画、町子初めての新聞連載漫画など歴史的にも貴重な作品からはじまり、「サザエさん」「いじわるばあさん」など戦後の代表作の原画も一堂に紹介します。

日本で最初の女性プロ漫画家だった長谷川町子の世界をお楽しみください」

町子のイラストから再現したかわいい部屋や漫画を読めるコーナーもあります。ぜひ会場でお楽しみください。

【サザエさん生誕70年記念 よりぬき長谷川町子展】
■会期/2016年8月27日(土)~10月10日(月・祝)
■会場/板橋区立美術館
■住所/東京都板橋区赤塚5-34-27
■電話番号/03・3979・3251
■料金/一般650円 大高生450円 中小生200円 ※土曜日は高中小生は無料、20名以上の団体・65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)
■開館時間/9時30分から17時まで(入館は16時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌日休館)
■アクセス/都営地下鉄三田線西高島平駅より徒歩約13分、東武東上線成増駅北口2番バス乗場より(増17)美術館経由高島平操車場行きで「区立美術館」下車

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。

 

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