日本漫画界の巨匠にして妖怪研究家の故・水木しげるさんが生み出した、独自の妖怪ワールドを紹介する展覧会が、東京・池袋で開催されています。
2015年11月、惜しまれつつ世を去った水木さん。彼が生涯をかけて描き出した妖怪たちは、怖いけれどどこか愛嬌があって憎めないキャラクターとして、世代を問わず愛され続けています。
この展覧会は、これまでにも2012年に台湾、2013年に大阪で開催され、合計約58万人もの来場者を記録した人気企画。今回の東京会場も、水木さんが描いた妖怪とのふれあいを通じて、日本人の心の奥底にある「見えないものへの畏れ」を感じられる体験型テーマパークとなっています。
本企画展の見どころを、主催の朝日新聞社企画事業本部の大王恵里子さんにうかがいました。
「本イベントには、水木先生が日本各地の民話や伝承を研究し、姿を与えた妖怪たちがたくさん登場します。水木先生は『昔は妖怪がたくさんいて人間と一緒に暮らしていたのに、最近では夜でも電気で明るく深夜の暗闇の静けさがなくなったので、妖怪の存在が感じられなくなってしまった』とおっしゃっていました。
妖怪と人間が楽しくふれあえる世界をコンセプトにした本イベントでは、様々な手法で演出された空間の中でたくさんの妖怪たちと出会えます。なかにはちょっといたずら好きの妖怪もいますので気をつけてくださいね。
会場は、鬼太郎大百科、日本の妖怪たち、妖怪屋敷、妖怪の森、冥界ワールドツアー、妖怪ひろばの各パートで構成されていて、大人も子どもも楽しめます。個性豊かな妖怪たちの中からお気に入りの妖怪を見つけてください」
会場内は基本的に写真撮影が自由なので、撮った写真をSNSにアップして公開することもできます。オリジナルグッズを扱う「妖怪百貨店」や、妖怪をモチーフにしたスイーツが楽しめる「GeGeGeの氷怪堂」も必訪です。
この夏、ドキドキの妖怪体験をしませんか。
※公式サイトはこちら
【体感妖怪アドベンチャー GeGeGe水木しげるの大妖界】
■会期/2016年7月26日(火)~8月29日(月)
■会場/池袋・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4階展示ホールA
■住所/東京都豊島区東池袋3-1-1
■電話番号/0570・06・1234(イベントダイヤル)
■料金/一般1500(1200)円 中高生1200(900)円 4歳~小学生500(300)円 ( )内は20名以上の団体料金
■開館時間/10時から18時まで(入場は17時30分まで)
■休館日/会期中無休
■アクセス/東京メトロ有楽町線東池袋駅直結
取材・文/池田充枝
1989年「サライ」