浮世絵の中でも肉筆画は摺り物(版画)とは違って、絵師が一筆一筆描き上げる一点ものの作品です。本展の主役である勝川春章は、肉筆画を得意とした宮川派の門下で、美人画おける女性表現の優雅さにおいて、他の絵師とは一線を画すといわれています。
「春章の肉筆画がみせる描写の細かさは、残念ながら写真などでは充分に伝わりません。女性の毛髪の一本一本、また着物の模様のひとつひとつに執念的ともいえる意欲を注いだ春章の、みずみずしい「生」の表現を、展覧会場で間近に触れてください。卓抜した技量を操り、優美な女性像を追い求めた春章の魅力に迫るべく、じつに31件もの肉筆浮世絵が一堂に会します。まさに空前絶後というにふさわしいこの機会を、ぜひお見逃しなく」
菱川師宣から葛飾北斎まで、肉筆美人画がずらり並ぶさまは圧巻です。
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【「生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画―<みやび>の女性像-」開催要項】
会場/出光美術館(東京都千代田区)
会期/2016年2月20日(土)~3月27日(日) ※会期中展示替えあり
住所/東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階
電話番号/03-5777-8600(ハローダイヤル)
料金/一般1000円 高・大生700円 ※中学生以下無料(要保護者同伴)、20名以上の団体は各200円引、障がい者手帳所持者は200円引、その介護者1名は無料
開館時間/10時から17時まで、金曜日は19時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日/月曜日(ただし3月21日は開館)
アクセス/JR有楽町駅国際フォーラム口より徒歩約5分、東京メトロ有楽町線有楽町駅・都営三田線日比谷駅B3出口より徒歩約3分、東京メトロ日比谷線・千代田線日比谷駅より有楽町方面地下通路経由でB3出口より徒歩約3分