文・写真/MARIKO(モデル、神社検定1級)
暦の上では大暑。夏の暑さが最も極まるこの時期、皆さんはどんな風に過ごしていますか?
神社は緑が多く、一休みするのにもぴったり。ちょっとした涼を求めに参拝するのもおすすめですよ。
さてさて今回ご紹介するのは新宿・花園神社の「きつねみくじ」。この愛くるしい姿からどんなメッセージが頂けるのでしょうか。
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花園神社は新宿の百貨店や繁華街がある中心に位置し、新宿の総鎮守として江戸幕府が開かれる前から鎮座してきました。
伊勢丹方面から神社へ向かうと……むむ、ビルの間に鳥居が! 街のざわめきの中、そこだけが静寂に包まれているようです。
元々は現在の伊勢丹付近にあったそうですが、寛政年代に朝倉筑後守という旗本が下屋敷をその周辺に拝領したため、現在の場所となったのだそうです。
移転した場所が尾張藩下屋敷の庭の一部で、花が咲き乱れる美しい場所だったことから「花園稲荷神社」と呼ばれ、社名の由来となったそう。
境内は広々としていて、周辺の喧騒が嘘のように、気持ちの良い空間が広がっています。境内には芸能浅間神社や威徳稲荷神社も祀られており、芸能との縁が深いことで有名です。商売繁盛の熊手が並ぶ毎年11月の酉の市には私も通っています。
ご祭神は倉稲魂命(うかのみたまのかみ)・日本武尊(やまとたけるのみこと)・受持神(うけもちのかみ)の三柱です。中でも倉稲魂命は農業の神様で、全国の稲荷神社の主祭神でもあります。ご祭神名の「うか」「うけ」「け」は古くは食べ物を意味する言葉。食べ物の神様でもあり、時代の変化と共に商売繁盛の神様として広まりました。
ちなみに「稲荷」は神様が稲を荷う姿から来ています。お米が主食の日本人には関りの深い神様ですね。
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さて、今回ご紹介する花園“稲荷”神社のおみくじは、お稲荷様にちなんだ「きつねみくじ」です。
口に巻物、玉をくわえている二つのタイプがあり、二体セットで引くこともできます。うう、どの子も可愛くて悩ましい。。
今回は悩んだ末に玉をくわえている方を選びました!
素焼きに手描きで施された表情は、キリリとしながらもどこかほのぼのとした印象。ひとつひとつ顔が違うのも魅力です。
ひもをひっぱると……中からおみくじがでてきました!
「第40番 吉」でした!
「立ちよれば そでに なびきて 白萩の 花のか ゆらぐ 月の下かげ」という和歌が添えてあります。想像してみると、風流な情景が広がっていきます。一体どんな意味が込められているのでしょう?
「時期を考えてはやくあらため進むがよい。人と人と互に力あわせてすればよきときあり。けれどわるいことと知りつつ進めば悪し。注意せよ。」
なるほど。周りと力を合わせ、流れをよく読んで進みなさい、ということでしょうか。ただし慎重にね、といわれている気もします。改めて自分をよく省みるのも大切なのかも、と思いました。
さあ、今年の夏はどんなことが待っているのか。おみくじに尋ねてみるのも面白いかもしれませんね。
訪ねたお社 | 『花園神社』 |
所在地 | 東京都新宿区新宿5-17-3 |
電話 | 03-3209-5265 |
アクセス | 東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口ほか |
公式サイト | http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/top/ |
文・写真/MARIKO
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