新着記事

新型コロナウイルスによる「休校体験」から子どもたちに学んでほしいこと【異文化リテラシー レッスン9】

新型コロナウイルスの「休校体験」から子どもたちに学んでほしいこと【異文化リテラシー レッスン9】

ストレスが原因なのか、便秘になることが増えてきた人の処方箋【不摂生でも病気にならない人の習慣】

ペットの名前ランキング2020、犬1位は「ココ」、猫1位は「レオ」、犬種別、猫種別の1位は?

2020年1月26日。東京・丸の内で行なわれた70歳の「バースディ・ライブ」のステージで。『エーゲ海のテーマ~魅せられて』を優雅に熱唱。1979年に200万枚の大ヒットを記録、日本列島を席巻したジュディさんの代表曲だ。真っ白い衣装に透けるシルエットが美しい。

【インタビュー】ジュディ・オング(歌手、女優、木版画家・70歳)「これからは毎日をお正月にしよう」古稀を迎えて、そう決めたんです

アフターコロナ旅行調査、国内旅行は3か月以内、海外旅行は6か月以内に行きたい人が多数!

市販薬に頼りがちな痔の薬。使い続けてはいけない理由|薬を使わない薬剤師 宇多川久美子のお薬講座【第26回】

市販薬に頼りがちな痔の薬。使い続けてはいけない理由|薬を使わない薬剤師 宇多川久美子のお薬講座【第26回】

ジョー・パス『カリフォルニア・ブリーズ』

「驚きの顔合わせ」から見えたフュージョン・ギターの源流【ジャズを聴く技術 〜ジャズ「プロ・リスナー」への道55】

アスパラの豆乳レモンクリームスパゲティ

【管理栄養士が教える減塩レシピ】柔らかくて甘い、旬のアスパラガスを使ったレシピ2品

伝染するストレス! 自粛警察が生み出す生きづらさの実態調査

伝染するストレス! 自粛警察が生み出す生きづらさの実態

樺細工の三段小ダンス|2種の桜の皮を使い豊かな表情。手練の樺細工職人が丹精込めた

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 大開口窓は開放感が得られると同時に、季節ごとの光と風を取り込むことができる。芝生は建物周辺の温度を下げることが期待でき、庭木は夏の日差しを和らげる効果がある。
  2. 勾配天井により天井高は最高4mを実現。1階と1.5階がゆるく繋がることで、人の気配を感じながら、個室で過ごす感覚が楽しめる。
  3. 居室は35~75平方メートル、と広めに設定され、多彩なタイプが用意される。高齢者の暮らしやすさに配慮した設計が特徴だ。写真は66平方メートルの部屋。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

趣味・教養

「お花はいつも、きれいだ」(牧野富太郎)【漱石と明治人のことば122】

sousekiKotobaBanner2

今年2017年は明治の文豪・夏目漱石の生誕150 年。漱石やその周辺、近代日本の出発点となる明治という時代を呼吸した人びとのことばを、一日一語、紹介していきます。

【今日のことば】
「お花はいつも、きれいだ」
--牧野富太郎

『牧野日本植物図鑑』で知られる植物学者の牧野富太郎は、江戸末期の文久2年(1862)に高知で生まれた。寺子屋や土佐藩校を経て、発足したばかりの小学校へ通うが2年で中退。明治17年(1884)に上京し、帝国大学(現・東大)の植物学教室に出入りを許され、独学で黙々と研究を進めていった。組織とは相容れない個性と才能で、独自の道を歩みつづけたのである。

実家は高知に代々続く裕福な造り酒屋であったが、牧野は家業を継がなかったばかりか、そのすべての財産を植物学研究に費消してしまった。その結果、借金とりに追われ、家賃も滞りがち。挙げ句、家主から追い立てを食うと、13人の子供と大量の植物標本という「大家族」を抱え、妻とともに広くて家賃の安い家を血眼になって探さねばならない。なにせ自身で採集した植物標本をおさめるだけで8畳2間を要するのだから、容易なことではないのである。

牧野は静かだが強靱な、まるで植物の精のような生命力の持ち主だった。87歳の折には大腸カタルのためいったんは息を引き取った。ところが、口に含まされた末期の水で奇跡的に蘇生。94歳となった昭和24年(1949)7月にも、風邪から重体に陥りながら回復。同年暮れからは、ほとんど何も食べず、強心剤とブドウ糖注射で命脈をつなぎ年を越したのである。

この頃、長く病床に伏す牧野のため、月に2回、勅使河原流の弟子たちが交代で枕元の花を活けにきた。その花を見ると、牧野は満足げに、「お花はいつも、きれいだ」と呟く。だが、活け手が帰ると牧野はその活け花をむしりとって観察し、押し花にしてしまう。骨の髄からの植物学者なのである。牧野は語っている。

「植物の学問は口舌や文字の学問でなく、徹頭徹尾実地の学問である。実地につき、実物について研究するところに植物学研究の神髄が存在する」

そんな牧野だからこそ、日本にある植物のうち、千種の新種と千五百の新変種を発見し、名前をつけるという実績を積み上げ得た。

私は以前、東京・練馬区の邸宅跡に建てられた牧野記念庭園を取材で訪れ、生前の牧野が植物採集に使用した胴乱(どうらん)を見たことがある。黄緑色のブリキ製の特注品。エナメル仕上げの本体。革の把手。蓋を開けると、中には、牧野の長年の労苦を象徴するような泥のこびりつきまで生々しく残っていた。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『夏目漱石 100の言葉』(監修/宝島社)などがある。2016年には、『サライ.jp』で夏目漱石の日々の事跡を描く「日めくり漱石」を年間連載した。

himekurisoseki-3

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 「秋立つや一巻の書の読み残し」(夏目漱石)【漱石と明治人のことば…
  2. 「年の暮れには追憶を、年の初めには希望を」(幸田露伴)【漱石と明…
  3. 「見果てねど はた見あきねど我が夢は 四十余年の夢多き日々」(滝…
  4. 「子供のために一流の文学者が進んで執筆しなければ嘘だ」(鈴木三重…
  5. 最晩年の谷崎潤一郎が愛する風景を詠んだ歌【漱石と明治人のことば3…
PAGE TOP