「出雲から空を飛んできた？」の場面で感じた、藤原隆家「実は内通疑惑」【光る君へ 満喫リポート】伊周と隆家編

「本当の悪」は道長なのでは？

Ｉ：道長との「シジミのやり取り」も疑惑を膨らませる感じでしたね。

Ａ：当欄では１年に一度くらいの割合で「本当の悪は周囲に悪だと悟られることなく、善人として死んでいく」というフレーズを発しています……。

Ｉ：「本当の悪」は道長なのではないかと疑っているわけですね？

Ａ：もし本当の悪が道長だったとしても、それほど驚きはありません。ただ気になるのが、前週に道長正妻の源倫子（演・黒木華）が「私にお任せくださいませ」と音楽の会をプロデュースしていること。これを機に、どんどん道長の背中を押す立場になるのかもしれません。

Ｉ：道長をダークサイドに引き込むのが倫子……つまり「黒幕は倫子」説ですか？　実際にどういう展開になるかはわかりませんが、それは想像するだけで楽しいですね。

●編集者A：月刊『サライ』元編集者（現・書籍編集）。「藤原一族の陰謀史」などが収録された『ビジュアル版 逆説の日本史２ 古代編 下』などを編集。古代史大河ドラマを渇望する立場から『光る君へ』に伴走する。

●ライターI：文科系ライター。月刊『サライ』等で執筆。『サライ』2024年２月号の紫式部特集の取材・執筆も担当。お菓子の歴史にも詳しい。『光る君へ』の題字を手掛けている根本知さんの仮名文字教室に通っている。猫が好き。

構成／『サライ』歴史班 一乗谷かおり