ほんわか枠と思われた源倫子に不穏な動き!?
I:さて、東三条院詮子(演・吉田羊)が、病で伏せっている場面が登場し、源倫子(演・黒木華)が「悪しき気が漂っている。調べよ」と命じます。いつになくキリッとした物言いでした。
A:女房たちが探すと、いたるところから呪詛に用いる呪符が見つかります。この時期に藤原実資が『小右記』に「又、云はく、〈或る人の呪詛〉と云々。〈人々、厭物を寝殿の板敷の下より掘り出す〉と云々」(長徳2年3月28日条)と伝聞を書いています。ここでびっくりしたのは、左大臣家の猫好きの姫として、ほんわか枠かと思われた源倫子がなにやらグレーな動きを見せます。屋敷から見つかった呪符を詮子の自作自演と喝破したものと思われます。
I:そういえば、以前、藤原兼家(演・段田安則)が仮病をつかって、詮子を驚かせる場面もありましたね。倫子が「すべて私にお任せください」と言っていましたが、まさか倫子が闇落ちするのでしょうか。
【淡路から越前への藤原為時、国替えの真相。次ページに続きます】