最近、パソコンやスマートフォンの普及により、自ら字を書く機会はめっきり減少してきました。その影響からか「読める、けれども、いざ書こうとすると書けない漢字」が増えていませんか? 以前はすらすらと書けていたのに、と書く力が衰えたと実感することもあります。

脳トレ漢字の記事を読みながら漢字の読み書きをすることで、脳のトレーニングとなります。また、この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能⼒を高く保つことにお役立てください。

「脳トレ漢字」第186回目は、「逼迫」をご紹介します。余裕がなくなることを意味する「逼迫」。よく使われる言葉ですが、漢字にされると一気に難しくなりますね。実際に読み書きなどをしていただき、漢字への造詣を深めてみてください。

「逼迫」とは何とよむ?

「逼迫」の読み方をご存知でしょうか? 「ふくはく」ではなく……

正解は……
「ひっぱく」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「行き詰まって余裕のなくなること。事態が差し迫ること。」「苦痛や危難が身に迫ること。」と説明されています。「財政が逼迫する」「生活が逼迫している」などのように使われる「逼迫」。主に、経済的な面で余裕がないことを意味します。

また、追い詰められた状態を意味する類義語として「切迫」が挙げられますが、こちらは「逼迫」と違って「課題の提出期限が切迫している」などのように、時間的に余裕がないことを意味します。

「逼迫」の漢字の由来は?

「逼」という漢字には、「せまる」「近づく」という意味が含まれます。また、「迫る」と書いて「せまる」と読むように、「迫」という漢字にも同じような意味が含まれているのです。そのため、似たような意味を持つ二つの漢字を組み合わせて、「行き詰って余裕がなくなる」という意味の言葉が生まれたと考えられます。

すぐできる節電対策

「逼迫」と言えば、2022年に「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことは記憶に新しいですね。昨年の夏も、連日の猛暑が続き、東京電力管内では電力不足が懸念されていました。異常気象や発電設備の停止などによる供給電力量不足が原因で発生する、電力逼迫。

今年の冬の電力使用量は比較的安定していますが、それでもなるべく節電を心がけたいですね。すぐに始められる節電対策の一つとして、エアコンやファンヒーターのフィルター清掃が挙げられます。

資源エネルギー庁が発表した、家電製品別の電力消費割合のデータによると、冬の家庭での電力消費量は、エアコンやファンヒーターが全体の30%以上を占めているそうです。エアコンの場合、月に1、2回フィルターを清掃するだけで、体感温度が上がるだけでなく、年間約1000円近く節約できると考えられています。

また、電気カーペットを使用する際は、直に敷くのではなく、断熱マットを下に敷いておくことで、暖房効率が格段に上がります。断熱マットはホームセンターや家電量販店などで安く購入できるため、カーペットのサイズを図った上で確認してみてください。

***

いかがでしたか? 今回の「逼迫」のご紹介は、皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 2月に入り、寒い日が続いています。体が弱る時期ですので、なるべく無理をせず、温かくして過ごしてくださいね。

文/とよだまほ(京都メディアライン)
HP:https://kyotomedialine.com FB

 

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