「フォープレイ」はその名の通り、4人の名ジャズプレイヤーが集結したドリームバンド。 1990年に結成され、翌年発表したファースト・アルバム『フォープレイ』は、いきなりコンテンポラリー・ジャズ・チャートのトップに送り込む。以降、ミリオンセラーを連発、そして、数多くのステージで音楽ファンを魅了し続けてきた。
キーボードのボブ・ジェームスは、1960年代初めにクインシー・ジョーンズに見いだされて一躍脚光を浴びて以来、ジャズ・ファンのみならず多くの音楽ファンをとりこにし続け、アレンジャー、プロデューサーとしても多彩に活動している。
ベースのネイザン・イーストは、あのエリック・クラプトンから、今、世界の音楽シーンで注目を集めるダフト・バンクまで、数多くのミュージシャンから絶大な信頼を得ているベーシスト。このジェームスとイーストのコンビは今年のグラミー賞のアレンジメント部門でノミネーションを受けている。
またドラムのハーヴィー・メイソンは、ハービー・ハンコック、クインシー・ジョーンズ、ジョージ・ベンソンなど錚々たるアーティストの名盤に参加し、プロデューサーとしても手腕を発揮する名手。そして、ギタリストはリー・リトナー、ラリー・カルトンに続き、2010年からは全米ジャズ・チャートの常連チャック・ローブが三代目として参加している。
ソロ活動も盛んな4人だが、ジャズ界の最高峰に立つ彼らが一堂に会する「フォープレイ」としての演奏はまた格別だ。
そんな「フォープレイ」が、1988年のオープン以来、毎夜、ジャズをはじめとする多彩なジャンルのトップ・アーティストたちが熱いプレイを繰り広げてきたジャズクラブ、ブルーノート東京のカウントダウン・ライブのステージに登場する。
ただし今回は、ギタリストのチャック・ローブの参加が叶わず、なんと、人気サックス奏者のカーク・ウェイラムが「フォープレイ」のひとりとしてステージに立つ。
情感あふれるサックス・プレイで人々を魅了し続けてきたカーク・ウェイラムは、彼の近年のライフワークといえるゴスペル・プロジェクトで、一昨年の5月にブルーノート東京に登場しているため、記憶の残っているファンも多いことだろう。なにより、今回の参加は、80年代にボブ・ジェームスと演奏していた頃と変わらない彼の姿が見られるのではないかと、期待も高まる。
「コンテンポラリー・ジャズ界のスター軍団、百戦錬磨の強者4人が勢揃いしたグループとあって、サウンドの美しさ、グルーヴ感、アンサンブルの爽快感は別格です。ごまかしの効かないライブでは、その素晴らしさ、凄さが一層際立ちます」(ブルーノート東京 広報の原澤美穂さん)
グループの発足25周年を迎えた昨年は、9月に3夜連続でブルーノート東京のステージに立ち、超満員の観客から盛大な拍手と声援を浴びた。
そんな「フォープレイ」の公演を絶対に見逃したくないというファンのために、今回は、大晦日のカウントダウン・ライブだけでなく、12月29日から年明け1月3日まで、5夜・10ステージがセッティングされている。また、ジャズの生演奏は未体験という家族や友人を誘うのにも格好の機会になるだろう。
そして、なにより、カーク・ウェイラムが参加する貴重な「フォープレイ」の演奏は、ジャズファンにとっても特別なステージになるに違いない。
4人の円熟の紳士たちが織りなすの流麗なジャズのアンサンブルに酔いしれながら、この一年を締めくくり、新たな年を迎える極上の時間を過ごしてはいかがだろう。
【FOURPLAY(フォープレイ)公演情報】
■公演日時/
2016年12月29日(木)、30日(金)、31日(土)、
2017年1月2日(月)、3日(火)
[第1ステージ] 開場16:00、開演17:00
[第2ステージ] 開場19:00、開演20:00
※12月31日のみ
[第1ステージ] 開場18:00、開演19:30
[第2ステージ] 開場22:00、開演23:00(カウント・ダウンあり)
■出演/
ボブ・ジェームス(ピアノ、キーボード)
ネイザン・イースト(ベース)
ハーヴィー・メイソン(ドラムス)
カーク・ウェイラム(サックス)
■ミュージックチャージ/9,000円(税込)
※12月31日の[第2ステージ]のみミュ―ジック・チャ―ジ+グラスシャンパン13,000円(税サ込)
■会場/ブルーノート東京
東京都港区南青山6-3-16 ライカビル
ご予約・お問合せ:03-5485-0088
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/fourplay/
文/堀けいこ