字画も少なく、しょっちゅう目にする簡単な漢字。読めそうなのに、いざ声に出して読もうとすると、正しく読めるかどうか心配になって、思わず声を細めてしまう漢字ってありませんか?

サライ世代ともなりますと、いったん思い込み認知をしておりますと、なかなかイニシャライズ(初期化)が難しいですよね。簡単な漢字であっても、脳トレ漢字の動画を見ながら確認学習をしていただくことで、思い込み認知をイニシャライズできる機会になると思います。

「脳トレ漢字」第79回は、「河豚」をご紹介します。冬が旬の高級食材としても有名な生き物です。

また、この記事を通じて、読むこと・書くこと・漢字の意味を深く知り、漢字の能力を高く保つことにお役立てください。

「河豚」はなんと読む?

「河豚」という漢字、読み方に心当たりはありますか? 豚という字が使われていますが、海にいる動物です……

正解は……
「ふぐ」です。

『小学館デジタル大辞泉』では、「フグ目フグ科の魚の総称、海産のものが多い」と説明されています。天然フグの旬は、鍋が代表的な料理であるため11月から2月までの冬の間だとされます。白身で淡白ながらも上品で奥深い味わいが魅力的ですが、内臓にテトロドトキシンという猛毒を持つものが多いです。

「河豚」以外にも、「ふぐ」には「鰒」「鮐」「魨」などの漢字表記もあります。

「河豚」の漢字の由来とは?

「河豚」を構成する漢字を一文字ずつ見ていきましょう。「豚」はふぐの腹を膨らます様子が豚に似ていたことに由来しています。もともと、中国では河に上るめふぐなどを指して“ふぐ”としたため、「河にいて豚のように脹れる魚」という意味で「河豚」とされました。

また、「海豚(いるか)」と「河豚(ふぐ)」の読み間違いに注意が必要です。ちなみに「いるか」を“海の豚”と書くのは、古くはいるかが豚に似ていると考えられていたためだとされています。

「ふぐ」の語源は?

「ふぐ」は昔「ふく」と呼ばれ、この名前の由来にはいくつかの説があります。

例えば、怒るとお腹をぷっくりと膨らますことから「膨(ふく)るる」の略という説です。さらに、胃の一部に水を飲み込み、水を吹き出して砂中の餌を漁ることから、「吹く」に由来して名づけられたという説もあります。また、怒って「ふくれる」と「ふくベ(=ひょうたん)」に似て見えることから名づけられたとも考えられています。

***

いかがでしたか? 今回の「河豚」のご紹介は皆さまの漢字知識を広げるのに少しはお役に立てたでしょうか? 毒を持ちながらも古来より食用され、愛されていた「河豚」。漢字とともに、その味も旬の季節に楽しんでみてはいかがでしょうか。

来週もお楽しみに。

文/豊田莉子(京都メディアライン)
アニメーション/鈴木菜々絵(京都メディアライン)
HP:http://kyotomedialine.com
Facebook:https://www.facebook.com/kyotomedialine/

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