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老化を遅らせると注目の「成長ホルモン」7つのすごい期待効果【予防医療最前線】

文/緒方文大

ガリヴァ旅行記の筆者、ジョナサン・スイフト(Jonathan Swift)は「誰もが長生きしたい。しかし、老いない人はいない。」と語ったとされています。この事実は約400年経った現在も変わりませんが、老化のスピードを落とす事ができる新たな一手として「成長ホルモン」が注目を集めています。

そもそも成長ホルモンとは?

成長ホルモンは脳の下垂体という所から分泌されるホルモンで、その名の通り、身体の各器官に働きかけて成長を促したり傷ついた組織を修復したりする作用があります。

この成長ホルモンの分泌は加齢に伴って減少することが知られています。思春期にピークを迎えた後、成人期には50%以下、その後10年に14%減少していき、70歳代では30%以下の分泌量となってしまいます(*1)

成長ホルモンが低下すると、疲れやすさ・スタミナ低下・集中力低下・気力低下・認知機能低下・うつ状態・性欲低下などと同時に、骨密度の減少・筋肉量の減少・内臓脂肪の蓄積を認めるようになります。まさにこれは加齢で認められる症状に類似しており、加齢に伴う成長ホルモン分泌低下の事実と併せて、成長ホルモンのアンチエイジング効果に注目が集まっているのです(*2)

実際、成長ホルモンを投与することにより、80%以上の方で活力の増強・健康状態の改善、60%以上の方で美容効果・体脂肪の減少、運動能力の向上・性的能力の向上、50%以上の方で認知機能改善が得られたとの報告があります(*3)。このような事実から、ハーバード大学(Harvard Medical School)の調査によると、アメリカ食品医薬品局(FDA)の承認を獲得していないにも関わらず、年間2~3万人ものアメリカ人が、成長ホルモンを摂取しているとされています。

*  *  *

次はアンチエイジング効果が期待されている成長ホルモンについて、医学的・科学的知見をもとに解説していきましょう。

成長ホルモンのメリット

(1)脂肪を減らす
成長ホルモン投与により除脂肪組織の増加を引き起こし、体脂肪、特に内臓脂肪を減少させることが知られています。健常人に対して、成長ホルモンを投与したところ、除脂肪体重を2.1Kg増加させ、体脂肪を10%減少させたとの報告があります(*4)

(2)骨を丈夫にする
成長ホルモン投与により骨皮質の増加、骨形成の増加、骨吸収の減少を認め、骨密度が上昇することが知られています。高齢者に成長ホルモンを48週間投与したところ、骨密度の有意な上昇を認め、その効果は投与中止後1年後も持続していたとの報告があります(*5)。

(3)筋力アップ
成長ホルモンは筋肉の再構成に重要な役割を果たすことが知られています(*6)。成長ホルモン投与によって筋肉の断面積の増加を引き起こし、10%の筋力増強を認めたとの報告があります(*7)

(4)肌艶を改善する
成長ホルモンの抗利尿作用により、腎臓での水分再吸収を促進する結果、体液量が増加し、肌の色艶が改善したとの報告があります(*4)

(5)心臓病のリスクを下げる
成長ホルモンが低下すると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の減少、中性脂肪の増加といった脂質代謝異常を認め、血管内皮機能低下と関連して動脈硬化が進行しやすいことが知られています(*8)(*9)

成長ホルモン投与によりこれらの改善が認められ、心機能が改善し、心血管障害による死亡リスクが減少したとの報告があリます(*10)

(6)認知症を予防する
成長ホルモン分泌不全症の患者に成長ホルモンを投与したところ、有意な認知機能改善を認めたとの報告があります(*11)。今後増加の一途をたどるであろう、認知症患者への予防薬として期待が高まっています。

(7)糖尿病を予防する
(1)で述べたように、成長ホルモン投与により内臓脂肪が減少することが知られています。内臓脂肪が減少することによって、インスリン抵抗性が改善(=インスリンが効きやすくなる)、糖尿病予防に繋がると期待されています。

成長ホルモンのデメリット

成長ホルモン投与のデメリットとして、むくみや筋肉痛が起こることがあるとされています。

また、細胞増殖因子である成長ホルモンは、がんの増殖をも促進する可能性が否定できないとの報告もあり、投与前に専門医療機関で発がんリスクを評価することが推奨されています。

老化へのカウントダウンを止めるには

上述のようなメリットから成長ホルモンは老化のスピードを遅め、若々しいカラダを維持する治療として期待されています。現時点では、成長ホルモン投与の安全性が完全に解明されたわけではなく、更なる研究成果が求められています。

以上、今回は「成長ホルモン」について、医学的・科学的知見をもとに解説致しました。上記のような成長ホルモンのメリットに注目が集まっており、今後の研究成果が期待されます。

【参考文献】
(*1)Science 1997;278:419-424
(*2)Clin Interv Aging 2008;3:121-129
(*3)Conegenics Antiaging Medical Clinic
(*4)Trends Endocrinol Metab 2011;22(5):171-178
(*5)Clin Endocrinol 1999;51(6):715-724
(*6)J Appl Physiol 2002;93(3):1159-1167
(*7)Acta Endocrinol 1991;125(5):449-453
(*8)J Clin Endocrinol Metab 1997;82(1):82-88
(*9)Clin Endocrinol 1999;50(4):457-464
(*10)J Clin Endocrinol Metab 2006;91:1621-1634
(*11)Hormone research 2005;64:100-108

文/緒方文大(おがたふみひろ)
虎の門中村康宏クリニック副院長
京都府立医科大学卒業後、虎の門病院にてがんや慢性炎症性疾患を多く取り扱う消化器内科医に。同時に、がん予防や遺伝子、酸化ストレスなどの研究にも従事。その過程で病院に来る前の根本的な「健康防衛・健康増進」の重要性を痛感し、アメリカの「ライフスタイル医学」を修学。これまでの経験と研究実績を生かし、「細胞レベルからの病気予防」という観点から予防医療の実践・普及に取り組む。

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