今が旬！ 皮まで安心して食べられる「国産レモン」の調理法【管理栄養士が教える減塩レシピ】
写真・文／矢崎海里
輸入品が目立ちますが、国産レモンは秋から冬に旬を迎えます。
国産レモンは広島県や愛媛県を中心に栽培されていて、防カビ剤やワックスが使われていないのが特徴。
そのため皮まで安心して調理できます。
レモンの爽やかな酸味や香りは、減塩調理の強い味方。塩味の物足りなさを上手にカバーしてくれます。
今回は国産レモンを使った減塩レシピをご紹介します。
鮭と野菜のレモンバター蒸し
【材料】(1人分)
生鮭 1切れ
玉ねぎ 1/4個
ほうれん草 1束
レモン 1/4個
有塩バター 10g
めんつゆ（3倍濃縮） 大さじ1/2
【作り方】
１．玉ねぎは薄切りに、ほうれん草は３cm幅に切る。レモンは輪切りにする。
２．クッキングシートに生鮭を置き、玉ねぎ、ほうれん草、バターを添える。めんつゆをかけて、キャンディ状に包む。
３．フライパンに２を置き、水を100cc（分量外）加える。ふたをして弱中火で10分蒸し焼きにする。
４．レモンを添えて完成。
国産レモンと鮭、ほうれん草と旬の食材をたっぷり使ったレシピです。
クッキングシートを使った蒸し料理は、栄養を逃さずフライパンで手軽に調理できておすすめです。
仕上げに加えるフレッシュなレモンの風味が、バターのコクとめんつゆの甘さへのアクセントになっています。
レモンに含まれるクエン酸は、酸味成分のひとつ。
体内でのエネルギー産生を促し、疲労感を軽減させるはたらきがあります。
ほかにだ液や胃酸の分泌を促進させるはたらきや、食欲増進効果などもあります。
酸味には塩味を引き立てる効果もあり、塩味の物足りなさを上手にカバーしてくれますよ。
食塩相当量：1.3g
豆腐とミニトマトのレモンマリネ
【材料】(1人分)
絹豆腐 1/4丁
ミニトマト 3個
レモン 1/8個
ハーブソルト 小さじ1/3
オリーブオイル 小さじ1
【作り方】
１．絹豆腐はキッチンペーパーで軽く水切りをする。
２．１は食べやすい大きさの角切りに、ミニトマトは半分に切る。レモンはよく洗っていちょう切りにする。
３．ボウルに２を入れ、ハーブソルト、オリーブオイルを加えて和える。
４．うつわに盛りつけて完成。
レモンの酸味とミニトマトの甘みがよく合う、さっぱりとした一品です。
甘めが好きな方ははちみつを足してみてください。
豆腐は低エネルギーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。
水っぽくなってしまうため作り置きには不向き。
作ったらなるべくすぐに食べて下さい。
レモンの有効成分の多くが皮に含まれているので、ぜひしっかり洗って皮ごと楽しんでください。
国産のものや無農薬のレモンを選ぶのが安心です。
レモンなどの柑橘類にはビタミンCが含まれています。
ミニトマトのビタミンCと合わせて、皮膚や粘膜を健康に保つはたらきがあります。
特に乾燥しがちな冬にしっかり補いたい栄養素です。
ビタミンCは水に流れやすく、加熱にも弱いため、今回のように生で食べるのがおすすめです。
食塩相当量：0.4g
＊ ＊ ＊
レモンは料理以外に、飲み物に活用できます。
輪切りのレモンとはちみつを入れたマグカップにお湯を注げば、即席はちみつレモンに。
寒い日にはちみつレモンを飲んで、ホッと温まってみてはいかがでしょうか。
文／矢崎海里（やざき・かいり）
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。
