写真・文/矢崎海里
夏野菜のひとつ、トマト。
ビタミンCやリコピンなど、栄養豊富な緑黄色野菜として知られていますが、トマトの旨味や酸味は減塩にもぴったり。
トマト缶も便利ですが、旬の時期は生のトマトをたっぷり使ったごはんはいかがですか。
今回はトマトとミニトマトを使った減塩レシピをご紹介します。
ミニトマトのしそチーズ和え
【材料】(1人分)
ミニトマト 10個
大葉 2枚
粉チーズ 小さじ1
オリーブオイル 適量
【作り方】
1.ミニトマトは半分に切る。大葉はみじん切りにする。
2.オリーブオイルを回しかけ、粉チーズを和え、完成。
ミニトマトは甘みが強く、程よい酸味があり生で食べやすいのが特徴です。
旬の大葉や粉チーズと合わせて、火を使わない即席おかずに。
箸休めにもぴったりの一品です。
ミニトマトの栄養価は優れており、桃太郎などピンク系のトマトと比較して、100gあたりのβ(ベータ)-カロテンやビタミンB1、ビタミンCは約2倍含まれています。
ミニトマト5個程度で、一日に必要とされるビタミンCのうち、約半分を補うことができます。
ミニトマトは赤以外にも黄色やオレンジなどの色や、フルーツトマトなどが出回っているので、お気に入りの品種を見つけてみるのもいいですね。
食塩相当量:0.2g
フレッシュトマトのハヤシライス
【材料】(1人分)
牛肉(薄切り、切り落としなど)80g
玉ねぎ 1/4個
トマト 1/2個
赤ワインまたは酒 大さじ1と1/2
小麦粉 大さじ1/2
顆粒コンソメ 小さじ1/2
中濃ソース 小さじ1
胡椒 少々
砂糖 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ1
ごはん 1人分
パセリ お好みで
【作り方】
1.トマトは湯むきし、ざく切りにする。
2.玉ねぎは薄切りにする。
3.鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを炒める。
4.玉ねぎが透き通ったら牛肉を加え炒める
5.牛肉の色が変わったら弱火にし、小麦粉を入れ全体に馴染ませる。
6.赤ワインまたは酒とトマトを加え、ふたをして5分煮込む。
7.一度かき混ぜ、顆粒コンソメ、中濃ソース、胡椒、砂糖を加え、さらに5分煮込む。
8.火を止め、ご飯を盛ったうつわに盛りつけ、パセリを振り完成。
ルウを使わず、生のトマトをたっぷり使ったハヤシライスです。
トマトは湯むきするひと手間で、口当たりがよくなります。
また大きめに切ることで、煮込んでもほどよく食感が残ります。
煮込むとトマトや玉ねぎから水分が出てくるので、レシピに水はいりません。
トマトは肉の旨味を引き出す作用もあり、トマトの甘みと酸味、具材の旨味が感じられる一皿です。
トマトに含まれる色素成分、リコピンは強い抗酸化作用を有します。
トマトの色が濃い方が豊富に含まれており、色が薄い場合にも常温で追熟することができます。
油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
煮込んだり、今回のようにとろみをつけて調理することで、加熱した際に流れ出たトマトの水分も逃さず補うことができます。
食塩相当量:1.1g
* * *
トマトには体を冷やす作用もあります。
暑い日にはトマトで体を冷やしながら、水分も補い熱中症に気をつけましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。