写真・文/矢崎海里
一年を通して手に入り、乾燥タイプも広く使用されているパセリですが、この時期、旬を迎える野菜です。
付け合わせや彩りに使用されることが多く、たくさん食べるイメージはないものですが、実は栄養が多く含まれています。
今回は日々の食事でパセリを上手に取り入れる、おすすめのレシピをご紹介します。
とうもろこしとパセリのポタージュ
【材料】(1人分)
冷凍コーン 80g
パセリ 1本
水 50cc
牛乳 50cc
顆粒コンソメ 小さじ1/4
胡椒 少々
生クリーム 適量
【作り方】
1.冷凍コーン、水、牛乳を鍋に入れ、中火にかける。
2.沸騰直前で火を止め、ちぎったパセリを入れてミキサーにかける。
3.再び鍋に入れ、弱火にかけて顆粒コンソメ、胡椒で味を調えて火を止める。
4.器に盛りつけ、生クリームを回しかけて完成。
定番コーンポタージュのアレンジレシピです。
甘いとうもろこしに、パセリの風味がアクセントになっています。
見た目も色鮮やかで、パセリの苦みが苦手な方もとうもろこしの甘みで食べやすいのがポイントです。
缶詰のコーンは食塩が使用されている場合もあるため、缶詰で作る場合は味付けに注意してください。
パセリの中で突出している栄養素がカリウムです。余分な塩分を体外に排出してくれる働きがあります。
今回使用分(パセリ1本、約5g)だけでも50mgのカリウムが含まれており、少量でもミネラルを補えます。
ほかにカルシウムも含まれており、牛乳と合わせることで汁物でも不足しがちなカルシウムがカバーできます。
食塩相当量:0.4g
じゃがいもとパセリのガレット
【材料】(1人分)
じゃがいも 中1個
パセリ 1/2束
ピザチーズ 30g
オリーブオイル 大さじ1/2
【作り方】
1.じゃがいもは千切りにする。パセリはみじん切りにする。
2.ボウルに1とピザチーズを入れ、混ぜ合わせる。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、2を薄く広げる。焦げ目が付くまでふたをして中火で焼く。
4.裏返してへらで押し当てながらもう片面も焼く。
5.食べやすい大きさに切り分け、完成。
旬の新じゃがをたっぷり使ったレシピです。
少ない材料で手軽に作ることができ、ボリューム満点なのがポイントです。
じゃがいものでんぷんとチーズによって焼き固めているので、じゃがいもは水にさらさずに使用してください。
生野菜を添えてサラダ感覚で食べたり、目玉焼きを添えて食べるのもおすすめです。
パセリは緑黄色野菜で、ビタミンAのほかビタミンEやビタミンKなどビタミン類を多く含んでいます。
これらの栄養素は脂溶性ビタミンと呼ばれ、油と合わせることで吸収率がよくなります。
パセリにはビタミンCも多く、じゃがいもと合わせてひと皿で一日の約半分のビタミンCを補うことができます。
食塩相当量:0.8g
* * *
一度に食べる量は少ないパセリですが、日々の食事で少しずつ取り入れることで不足しがちな栄養素をカバーできます。彩りのワンポイントとしても活用してみてください。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。