写真・文/矢崎海里
11月ごろから摘み取られた海藻で作る海苔は「新海苔」と呼ばれます。
新海苔は口溶けがよく、なめらか。香りもよく、品質が高いことで知られています。
今回は新海苔の季節に食べたい、青海苔と焼き海苔を使用したメニューをご紹介します。
海苔の香りやうま味を生かして、上手に減塩しましょう。
カリカリ青海苔大豆
【材料】(1人分)
大豆(水煮)100g
片栗粉 小さじ1
めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ1
青海苔 小さじ1/2
サラダ油 大さじ1と1/2
【作り方】
1.大豆はしっかり水気を拭き取る。
2.1をポリ袋に入れ、片栗粉をまぶす。
3.サラダ油を熱したフライパンで表面がカリッとなるまで揚げ焼きにする。
4.めんつゆを加え水分を飛ばし、火を止める。青海苔をまぶして器に盛りつけて完成。
片栗粉を付けて揚げ焼きにすることで、カリカリとした大豆の食感が楽しめるおかずになっています。
青海苔は仕上げに混ぜることで磯の香りがしっかりと感じられます。
普段の作り置きやお正月の料理にもおすすめです。
鮮やかな色味と風味が特徴の青海苔は、食卓の彩りや減塩レシピに大活躍します。
また一度に食べる量は少量ですが、食物繊維やカルシウム、鉄などの栄養素を含んでいます。
天ぷら粉に青海苔を混ぜた磯辺揚げやのりしお風味のポテトサラダ、磯和えなど、日々の食事で少しずつ青海苔取り入れることで栄養を補うことができます。
食塩相当量:0.6g
海苔の和風クリームスパゲティ
【材料】(1人分)
焼き海苔 全形1枚
生クリーム 50cc
水 50cc
醤油 大さじ1/2
スパゲティ 100g
青ねぎ お好みで
【作り方】
1.青ねぎは小口切りにする。
2.鍋に水、ちぎった焼き海苔を入れて弱火で加熱する。
3.海苔が溶けたら生クリーム、醤油を入れ火を止める。
4.スパゲティを所定の時間ゆで、湯切りをして3に加える。
5.ソースを絡めたら器に盛り、青ねぎを散らして完成。
パスタソースがないときにも手軽に作れる、和風パスタです。
黒い見た目に反して、海苔の風味とクリーミーさがマッチした食べやすい味になっています。
海苔は湿気ってしまったものを使ってもOK。おにぎりや手巻き寿司に使用できなくなった海苔のリメイクレシピとしてもおすすめです。
海苔はうま味成分が豊富。昆布だしに含まれる「グルタミン酸」、かつおだしに含まれる「イノシン酸」、干し椎茸に含まれる「グアニル酸」の3つのうま味成分が揃っています。
料理に刻み海苔を散らすだけでも、栄養分をプラスすることができ、さらに、海苔の風味で料理がおいしくいただけます。
食塩相当量:1.4g
* * *
海苔は湿気が大敵なので、乾燥剤と一緒に冷蔵・冷凍保存をするようにしましょう。
古くなった海苔は手作りの佃煮にリメイクするのもおすすめです。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。