簡単なようで、食感や味わい、形、調理法など、実は個性的な楽しみ方が提案されている日本のプリン。ここでは、老舗から注目の新店まで、全国各地で話題となっている名店の味を厳選して紹介する。
口福の「お裾分け」にも最適
雰囲気のいい店内で極上の味を楽しみたいところだが、持ち帰りや取り寄せで味わう方法もある。
岐阜にある『プルシック』は、30年前に一世を風靡した『パステル』の「なめらかプリン」の開発を手掛けた所浩史さん(61歳)によるテイクアウト専門店だ。なめらかプリンは、そのなめらかさだけでなく、瓶詰で初めて提供されたプリンともいわれる。
その所さんが岐阜に拠点を構え、提供しているのが、いわばプリンの発展形。プリンの上に旬のフルーツのとろみがあるゼリーをのせたり、チョコレートスフレやチーズケーキをのせたりしている。
「なめらかなプリンを絡めながら、ゼリーやスフレと味わいます。これまでにないプリンの新しい楽しみ方を提案しています」(所さん)
この他、『和光アネックス』1階のケーキ&チョコレートショップでは、なめらかな口当たりの芳醇な味が楽しめる「プディング」が、『私のプリン食堂』では大阪名物のミックスジュースをイメージした「大阪みっくすジュースプリン」なども、自宅で味わえる。
取材・文/飯島千代子 撮影/山下亮一、高嶋克郎、鈴木暁