日本酒好きにとっては毎年気になる、「IWC」SAKE部門の受賞酒が発表される季節になりました。
IWCとは世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」のことで、そのSAKE(日本酒)部門の受賞酒は毎年注目を集め、瞬く間に品切れになる商品もあるほどです。
例年、イギリスのロンドンで開催される発表会が、今年は10周年ということで兵庫県の神戸市で開かれ、国内外からメディアや酒関係者が殺到しました。
兵庫県といえば、日本酒に詳しい方ならご存じの酒造好適米「山田錦」の産地。じつは、この山田錦が誕生して今年が80周年という記念の年でもあります。
日本では数年前から日本酒ブームが続いていますが、今や海外でもSAKEは大人気。IWCのマネージング・ディレクターのアンドリュー・リードさんは、「この10年間で海外でのSAKEの注目度は高まり、その結果として日本から海外へのSAKEの輸出が促進されている」と言います。
今年は過去最高となる346社から1282もの銘柄が出品され、その中から純米酒、純米吟醸、純米大吟醸、本醸造、古酒、スパークリング酒など9つの部門で最高賞の「トロフィー」が選ばれました(詳細は下の表をご覧ください)。
【IWC 2016「SAKE部門」審査会】トロフィー受賞酒一覧
【普通酒】
『蓬莱 天才杜氏の入魂酒』/渡辺酒造店(岐阜県)
【本醸造】
『本醸造 南部美人』/南部美人(岩手県)
【純米酒】
『出羽桜 出羽の里』/出羽桜酒造(山形県)
【純米吟醸酒】
『御慶事 純米吟醸』/青木酒造(茨城県)
【純米大吟醸酒】
『天の戸 純米大吟醸35』/浅舞酒造(秋田県)
【吟醸】
『出羽桜 桜花吟醸』出羽桜酒造/(山形県)
【大吟醸】
『陸奥八仙 大吟醸』/八戸酒造(青森県)
【古酒】
『古酒 永久の輝』/宮下酒造(岡山県)
【スパークリング酒】
『スパークリング酒 匠』/土佐酒造(高知県)
お馴染みの「出羽桜」や「南部美人」のほか、秋田の「天の戸」、青森の「陸奥八仙」なども選出されています。審査員の半数は外国人とのことで、選ばれた日本酒は広く海外でも受け入れられるでしょう。
このトロフィーの中から1点だけ選ばれる、今年の頂点ともいうべき「チャンピオン・サケ」は、7月7日にロンドンで発表される予定です。いったいどの1本が選ばれるのでしょうか?
今回のトロフィー酒をいくつか入手して飲み比べながら、チャンピオンを占うのも楽しいかもしれません。
■酒サムライ公式ウェブサイト
http://www.sakesamurai.jp/
■International Wine Challenge(英語サイト)
http://www.internationalwinechallenge.com/