【私のお気に入り~第112回】
ニューヨーク『Brushstroke』の黒トリュフ入り茶碗蒸し
ニューヨークの和食は日に日に進歩しています。それを実感させてくれるのが、ニューヨーク・トライベッカ地区に店を構える日本料理店『Brushstroke』(ブラッシュストローク)です。アメリカ人で日本料理を深く理解しているフランス料理のトップシェフ、デヴィッド・ブーレイさんと辻調理師専門学校のコラボレーションによって誕生したレストランです。ちなみに「Brushstroke」とは「揮毫(きごう)」とか「署名」とかいう意味あいです。

木の温もりあふれる「Brushstroke」の店内。
店舗は、マンハッタンのダウンタウン・トライベッカの一角にあります。店内にはまだ咲きはじめたばかりの桜の枝が飾られていましたが、お琴で筝曲を流し続けて日本情緒を売り物にする海外の典型的な日本料理店と違い、オープンキッチンのカウンターとテーブル席でいただけるカジュアルな設えです。
もちろん、料理はどれも本格派で、「お造り」には本物のわさびを添え、「お椀」の出汁は日本料理の基本に忠実ながら、ニューヨーカーにも充分に美味しいと感じてもらえるよう工夫を凝らした味わいです。

黒トリュフ入り茶碗蒸し。
今回、いただいた料理の中で特に印象に残ったひと皿が、シーズン最後の「黒トリュフ入り茶碗蒸し」。トリュフは卵と極めて相性がよく、和食の本道を外さずに、ニューヨークの「いま」を感じさせる名品でした。
【Brushstroke】
住所/30 Hudson Street New York, NY 10013
電話/212-791-3771
営業時間/ランチ:火曜~土曜日 11:30~14:45
ディナー:月曜~木曜日17:30~22:30、金曜~土曜17:30~23:00
定休日/日曜(11月29日~12月27日はオープン)
http://www.davidbouley.com/brushstroke-main/
