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『飛鳥の春の額田王(ぬかだのおおきみ)』や『黄瀬川陣(きせがわのじん)』など、歴史上の人物や風景に題材に典雅で洗練された名画を数多く手掛けた日本画家、安田靫彦(やすだゆきひこ 1884-1978)。靫彦は東京・日本橋に生まれ、日本美術院の再興に参画し、中核の一人として活躍しました。「美しい線」「澄んだ色彩」「無駄のない構図」など、日本画に対して誰もが抱くイメージは、すべて靫彦が作ったと言っても過言ではありません。また、生涯をかけて歴史画に取り組み、古典の香り豊かに表現したことも特筆されます。

安田靫彦《黄瀬川陣(左隻)》〔重要文化財 1940-41年 東京国立近代美術館所蔵〕全期間展示

安田靫彦《黄瀬川陣(左隻)》〔重要文化財 1940-41年 東京国立近代美術館所蔵〕全期間展示

安田靫彦《黄瀬川陣(右隻)》〔重要文化財 1940-41年 東京国立近代美術館所蔵〕全期間展示

安田靫彦《黄瀬川陣(右隻)》〔重要文化財 1940-41年 東京国立近代美術館所蔵〕全期間展示

安田靫彦《飛鳥の春の額田王》〔1964年 滋賀県立近代美術館所蔵〕4月19日~5月15日展示。

安田靫彦《飛鳥の春の額田王》〔1964年 滋賀県立近代美術館所蔵〕4月19日~5月15日展示。

3月23日(水)から東京国立近代美術館で安田靫彦の回顧展が開催されます。本展は、初公開を含むすべて本画(日本画でいう下絵ではなく完成作品のこと)が100点以上も出展される大規模な靫彦展となります。本展を企画した東京国立近代美術館主任研究員の鶴見香織さんに、その見どころをうかがいました。

「安田靫彦の真骨頂は、なんといっても日本や中国の歴史に題材をとった作品です。会場にはヒミコやヤマトタケル、そして信長、秀吉など、誰もが教科書などで見たことのある作品がたくさん並びます。鎧兜や刀剣、衣裳なども、綿密な時代考証のもとに描かれており、どの作品をご覧いただいてもワクワクすると思います。そして、もう一歩、靫彦の魅力に近づくヒントとしては…。重要文化財に指定されている『黄瀬川陣』での源頼朝と義経の対面のように、登場人物の内に秘められた心情の表現方法にも注目してみてください。控えめですが、ピリッと効いた造形上の工夫が満載です」

歴史ファンならずとも必見の、時代のヒーロー・ヒロインたちに会いに行きませんか。

【安田靫彦展】 

会場/東京国立近代美術館(東京都千代田区)
会期/2016年3月23日(水)~5月15日(日)会期中展示替えあり
住所/東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
料金/一般1400円 大学生900円 高校生400円 ※中学生以下無料、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料、頼朝・義経券(観覧券2枚セット)当日券2500円(4月17日まで発売)
開館時間/10時から17時まで、金曜は20時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日/月曜(ただし3月28日、4月4日、5月2日は開館
アクセス/地下鉄東西線竹橋駅1b出口より徒歩約3分

展覧会特設サイトはこちら

美術館公式サイトはこちら

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