写真・文/矢崎海里
柔らかな黄色と、爽やかな香りで長年愛されているゆず。この時期は黄ゆずが旬を迎え、スーパーでも気軽に購入できます。
私は手作りポン酢を作ったり、ゆず茶を作っているのですが、ゆずは料理のアクセントにも最適!調味料を控えても上品な味付けに仕上がります。
そこで今回は、生ゆずが手に入る今だからこそ作れる、ゆずを使った減塩レシピを2つご紹介します。
鶏肉と大根のゆず風味煮込み
【材料】(1人分)
鶏もも肉 50g
大根 3cm
醤油 小さじ2
みりん 大さじ1
水 大さじ3
ゆず 1/4個
生姜 1/2
三つ葉 少々
【作り方】
1.鶏肉は一口大に切る
2.大根は皮をむき食べやすい大きさにいちょう切りにする
3.生姜は薄切りにする
4.ゆずは果汁を搾り、皮を少し刻んでおく
5.鶏もも肉、生姜、大根を鍋に入れ、両面色が変わるくらいまで焼く
6.醤油・みりん・水を入れ、ふたをし、15分弱火で煮込む
※水分がなくならないよう注意する
7.大根が柔らかくなったら、火を止め、ゆず果汁を加え軽く混ぜる
8.器に盛り、ゆずの皮と三つ葉をトッピングし、完成
食塩相当量:1.8g
鮭の幽庵焼き
【材料】(1人分)
鮭 一切れ
ゆず 1/2個
醤油 大さじ1/2
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
【作り方】
1.ゆずは絞って果汁を分け、半分に切る
2.鮭は水気を拭き取り、ビニール袋やチャック付きの保存袋等に入れる(下記画像参照)
3.2に果汁を搾ったゆず、醤油、酒、みりんを入れ、半日~1日漬ける
4.鮭を取り出し、グリルで焼く。途中数回に分けて漬け汁を塗りながら焼いていく
5.焼き目が付いたら器に盛り、ゆず果汁をかけ、完成
ゆずは加熱してしまうと香りが飛んでしまうので、火を止めてから加えましょう。
食塩相当量:1.4g
ゆずの効能
ゆずには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用を有し、体内の組織の老化を予防する働きがあります。
また、酸味の成分であるリンゴ酸やクエン酸は、胃液の分泌を促進し、胸焼け・二日酔い予防のほか、疲労回復効果も期待されています。
爽やかな香りと酸味で、食欲のないときにもおすすめです。
* * *
果汁を搾ったゆずは、皮を千切りにし冷凍保存しておくことで、料理のアクセントや彩りに一役買ってくれます。
生ゆずをお鍋や冬至の柚子湯くらいしか活用しないのはもったいない!
今シーズンの旬は残りわずか。見かけた際は、逃さず購入して、ひと味違った料理を楽しんでみてくださいね。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。