穏やかで味わい深く、体にも優しいナチュラルワインは家飲みに最適。

心地よい酸を楽しむ、エレガントな万能選手

柑橘やりんごのような酸味とふくよかな果実味で、デイリーに飲みたい5本。暑さを忘れる軽やかさで、アペリティフから食中酒まで。

スチューベン 2024(右)、ラリオン 2023(左)

金木犀のような香り、チャーミングな一本

スチューベン 2024

レ ヴァン ヴィヴァン(日本/長野県)

日本のワイン産地として勢いのある長野県東御市。その地で2019年に誕生したワイナリーが毎年挑戦する品種がスチューベンだ。華やかな香りとほのかな甘み、リッチな熟成感が楽しめて、飲みごたえも満点。注目の造り手、荻野貴博さんが掲げる“日常に溶け込むワイン”は体に沁み入る癒し系で、魚介のサラダから肉料理まで幅広い料理に寄り添う。
(1)スチューベン (2)12% (3)3300円

シャルドネと土着品種、ふくよかさが心地いい

ラリオン 2023

ダニエーレ・ピッチニン(イタリア/ヴェネト)

気鋭の生産者、ピッチニン氏の“ビアンコムーニ”が2023年から“ラリオン”と名を変えて登場。ラリオンとは彼が住む町の通称で、その地の品種と複数の区画のぶどうを合わせて醸造し、味に深みを出している。ふくよかさと心地よい酸味が特徴で、和食やシンプルな料理と相性がいい。
(1)シャルドネ、ドゥレッラ (2)12.5% (3)3520円 (4) ヴィナイオータ

IGPヴァル・ド・ロワール・シャルドネ 2023(右)、クンプフ・エ・メイエ(中)、フライエ ケルパー クルトユーア ヴァイス 2023(左)

白い果実や花のような清らかな香り

IGPヴァル・ド・ロワール・シャルドネ 2023

レ・ザスレット・デュ・ヴァン(フランス/ロワール)

フランス・ロワールの自然派ネゴシアン(仲買)による一本。ぶどうはこの地に拠点を置く生産者のものを手摘みで収穫し、雑味が出ないように空気圧でプレス。発酵と6か月の熟成を経て完成させる。一口飲めばその清らかさを実感。白い果実や花のような香りとミネラル感も。
(1)シャルドネ (2)13% (3)3080円 (4)日仏商事

陽気に楽しむスルスル系

サ・ヴァ・ル・フェール 2023

クンプフ・エ・メイエ(ジュー・ドゥ・ヴァン)(フランス/アルザス)

「いつ、どんな場面でもパッと開けて気軽に楽しめる」。そんなワインを目指し、醸造家ジュリアン・アルペルチュス氏が近隣の生産者とコラボして誕生した一本。アルザスらしい洋梨やりんごのすっきりとした果実味に、心地いい酸味が広がり、飲み口もなめらか。
(1)ピノ・グリ、オーセロワ、ピノブラン、リースリング (2)13% (3)3564円 (4)二番通り酒店

6種類のぶどうで醸造した1Lワイン

フライエ ケルパー クルトユーア ヴァイス 2023

ヴァイングート・ビアンカ&ダニエル・シュミット(ドイツ/ラインヘッセン)

ドイツ最大の銘醸地の老舗ワイナリー4代目夫妻による個性的で自然なワイン造り。6種のぶどうで醸造し、果実の芳醇な香りと複雑味が楽しめる。1Lの大容量もうれしい、ジューシーな白。
(1)ショイレーベ、ピノ・ブラン、フクセルレーベ、ピノ・グリ、リースリング、シルヴァーナー (2)11% (3)3960円 (4)ケッパグル

※ワインのデータは、(1)品種 (2)アルコール度数 (3)価格 (4)インポーター。
※掲載価格は酒販店希望小売価格(税込み)。ワインは在庫切れや、価格が変更になることがあります。
※本誌9月号80ページ掲載「全国、気鋭のワインショップ10軒」に「家飲みワインの新定番」の推薦を募った中から、編集部が試飲してセレクトしました。

取材・文/石出和香子 撮影/甲斐寛代

サライ9月号特集は『旨くて手ごろな「ワイン」』

 

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