
カフェやコーヒーショップに必ずと言っていいほどある洋菓子「チーズケーキ」。甘いものに目がない人はもちろん、甘いものが苦手な人も、老若男女問わず、チーズケーキが好きという人は多いと思います。
そこで、今回はこれまで『サライ.jp』でお届けした記事の中から、チーズケーキの歴史や、レアタイプ、ベイクドタイプ、スフレタイプのそれぞれの定番をご紹介。通販で手に入る人気チーズケーキもありますので、是非チェックしてみてください。
お店の情報は、電話番号や価格などのデータが変更になっている場合がありますので、ご確認のうえおでかけください。
1:世界中で広く愛されてきたチーズ入りのお菓子

世界で最初にチーズケーキが誕生したのは、紀元前の古代ギリシャという説があります。フランスにはベイクドタイプの「ガトー・オ・フロマージュ・ブラン」、イタリアには貝の形をしたパイタイプの「スフォリアテッレ」、ロシアにはレアタイプの「パスハ」と、世界中で愛されてきたチーズケーキ。
日本に登場したのは1969年、洋菓子メーカー「モロゾフ」が発売したものが最初という説が有力です。
2:新しい味をいち早く提供した『トップス』のレアチーズケーキ

昭和39年(1964)、東京・赤坂の旧TBS会館内に開店した『トップス』。当時は珍しかったアメリカンタイプの造りで、気軽に立ち寄れて食事とデザートが楽しめるレストランでした。
開店の翌年に登場したのが生タイプのレアチーズケーキ。当時はまだチーズそのものが一般には珍しい時代、チーズケーキを販売する店も数えるほど、そこにレアチーズケーキという新しい味をいち早く提供したのです。チーズのコクとほのかな酸味が効いたチーズケーキは、売り出し直後から評判となり、今も『トップス』の看板商品のひとつとなっています。
レアチーズケーキと生クリームが融合した爽やかな甘さに若者は魅せられた|トップス【大人の「チーズケーキ」】1
3:ベイクドタイプの代表格、『モロゾフ』のデンマーククリームチーズケーキ

「1970年代の第1次チーズケーキブーム」のきっかけを作ったといわれる、『モロゾフ』の「デンマーククリームチーズケーキ」。昭和44年の発売以来、半世紀以上にわたり同社を代表する洋菓子として販売されています。
ドイツで「ケーゼクーヘン」と呼ばれるチーズケーキを食べて斬新な味に衝撃を受けた当時の社長が開発。デンマークのメーカーに、口あたりよく改良したクリームチーズを特注し、レモン風味も効かせ、あっさりした味に仕上げました。
第1次チーズケーキブームのきっかけを作った「デンマーククリームチーズケーキ」|モロゾフ【大人の「チーズケーキ」】2
4:伝説の味を復刻、『トシ・ヨロイヅカ』おやじのチーズケーキと呼ばせてください

1960年代後半のチーズケーキの普及期に、日本で開発されたスフレタイプ。卵白を細かく泡立てたメレンゲを使って焼いたスフレケーキは、ふんわりとした食感が特徴、チーズケーキに新しい領域をもたらしました。開発者は、弟子たちから「おやじ」と慕われ洋菓子界に欠かせない多くの人材を育てた安井寿一さん。
その「おやじのチーズケーキ」の復刻に挑戦したのが、洋菓子店『トシ・ヨロイヅカ』のオーナーシェフ、鎧塚俊彦さんです。同じ分量で混ぜても焼成時に割れることもあり、均一に焼けるようになるまで試行錯誤を続けたそうです。
伝説のスフレチーズケーキを復刻|トシ・ヨロイヅカ【大人の「チーズケーキ」】3
5:自宅で楽しみたい名店のお取り寄せチーズケーキ

『Mr. CHEESECAKE with Box』
上部はベイクドケーキ、下部はレアチーズのような、異なる食感を一度に味わえます。濃厚なチーズは口の中でなめらかに溶け、サワークリームの酸味と相まって爽やかな風味。
『生ブルーチーズケーキ AO』
100日以上かけて熟成したゴルゴンゾーラチーズを使用したチーズケーキ。ゴルゴンゾーラチーズは粘度が高く、口どけも良好。赤ワインやシャンパンなどの酒類と合わせたり、生ハムと一緒に食べるなど、これまで体験したことがない味わい方ができます。
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レア、ベイクド、スフレ……様々なタイプがあるチーズケーキ。ぜひ自分好みのひと品を見つけてみてください。
文/編集部
