写真・文/矢崎海里
土用の丑の日には、暑い日が続いて夏バテしないよう、うなぎや土用しじみ、土用もちなど精のつくものを食べる習慣があります。
年によって丑の日が二回あることもあり、2024年の土用の丑の日は、一の丑が7月24日、二の丑が8月5日です。
季節ものなのでぜひ取り入れたいですが、うなぎは高級品でなかなか手が出ない、という方も多いのではないでしょうか。
今回はうなぎの使用は少量でも、土用の丑の日を楽しめるレシピをご紹介します。
うなぎと三つ葉の卵焼き
【材料】(2人分)
卵 2個
うなぎかば焼き 40g
三つ葉 1/2束
★水 大さじ1/2
★白だし 大さじ1/2
サラダ油 適量
【作り方】
1.三つ葉は1.5cm幅に切る。うなぎのかば焼きは、オーブントースターで数分焼く。
2.ボウルに卵を割り入れ、★と三つ葉を混ぜる。
3.卵焼き器にサラダ油を熱し、2の卵液の1/3を流し、箸で少しかき混ぜながら加熱する。卵が固まってきたらうなぎのかば焼きをのせる。
4.折り返して、残りの卵液を2回に分けて流して巻き、火を止める。食べやすい大きさに切り分けて完成。
うなぎを使った定番レシピ、う巻き。
三つ葉も入れて鮮やかに仕上げました。
うなぎの使用は少量ですが、切り分けたときにしっかりうなぎが入っていて、食べ応えも十分。
卵も使っているので、栄養もバッチリです。
エネルギー:157kcal
食塩相当量:1.1g
うなぎのオープンいなり
【材料】(2人分)
うなぎのかば焼き 40g
油揚げ 2枚
★水 100cc
★醤油 大さじ1と1/2
★みりん 大さじ1と1/2
★砂糖 大さじ1と1/2
ご飯 200g
青ねぎ 1本
みょうが 1個
すし酢 大さじ1
大葉 1枚
【作り方】
1.油揚げは熱湯(分量外)をかけ、水気を切って油抜きをする。
2.油揚げを半分に切り、★の調味料を入れ、落とし蓋をして10分程度煮る。
3.うなぎのかば焼きは短冊切りにして、オーブントースターで数分焼く。
4.青ねぎとみょうがは小口切りに、大葉は1/4に切る。青ねぎとみょうが、すし酢をご飯に混ぜる。
5.2のあら熱が取れたら、汁気を切って口を開けて、4等分にした4のごはんを詰める。
6.大葉を敷き、うなぎのかば焼きをのせて完成。
1個でボリューム満点のうなぎいなりは、見た目も可愛く土用の丑の日を楽しむのにぴったり。
ねぎ、みょうが、大葉と薬味もたっぷり使用した、豪華なレシピです。
今回は油揚げを煮て作るレシピですが、市販の味付けいなりを購入すれば、さらに手軽に作れます。
破かないよう注意しながら、油揚げの隅までしっかりごはんを詰めて、口を折り返すことで安定した形に仕上がります。
お好みで錦糸卵やとろろをトッピングするのもおすすめですよ。
エネルギー:372kcal
食塩相当量:2.7g
* * *
夏のごちそう、うなぎ。なかなか手が出ないお値段ですが、少量でも行事食を楽しみたいもの。
今回紹介したレシピのほかにも、うなぎちらしや混ぜご飯、卵とじなど、少量でも作れるレシピで土用の丑の日を楽しみましょう。
文/矢崎海里(やざき・かいり)
管理栄養士やフードスペシャリストなどの資格を生かし、企業で働く傍ら、Webメディアでも活動。おいしく食べて健康になれるごはんを研究中。