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ぎえー!背筋が凍るほど怖い幽霊・妖怪画で酷暑の夏に涼しさを

取材・文/池田充枝

「人は死んだらどうなるのか?」、こうした疑問は誰もが心の片隅に持っていることでしょう。見たことがない世界に対する不安や好奇心は、人間の想像力をかきたてます。

そこで、昔の人々はすばらしい極楽浄土や恐ろしい地獄の世界を考え出し、その情景を描き出してきました。

渓斎栄泉筆「幽霊図」〔江戸時代後期 福岡市博物館蔵〕

しかし、それだけでは納得ができないのが人間の面白いところかもしれません。なかには極楽にも地獄にも行かずにこの世に留まる死者、あるいはそこかしこの闇に潜む異形の存在を、私たちは肌で感じ取ってきました。それを「幽霊」や「妖怪」と呼び、古くからさまざまな形に表してきました。

室町時代の「百鬼夜行絵巻」をはじめとする様々な百鬼夜行の絵、江戸時代の絵師、円山応挙、伊藤若冲、渓斎栄泉らも幽霊や妖怪の絵を手がけています。

尾形守房筆「百鬼夜行絵巻」〔貞享5年~宝永4年 福岡市博物館蔵〕

怪談話が盛り上がる夏、幽霊や妖怪の絵を集めた《幽霊・妖怪画の世界》と題する展覧会が、福岡市博物館で開かれています(~2018年8月26日まで)。

本展では、伊藤若冲や伝円山応挙の作品を含む、同館蔵の幽霊・妖怪画コレクション約50点を公開。先人たちの豊かな想像力が生み出したもう一つのあの世のかたちを紹介します。

伝 円山応挙筆「幽霊図」〔江戸時代中期 福岡市博物館蔵〕

本展の見どころを、福岡市博物館の学芸員、佐々木あきつさんにうかがいました。

「「幽霊」や「妖怪」は、誰もが知っている言葉です。アニメやゲーム、漫画や映画などでもよく見かけます。でも、その言葉が本当のところはどのような存在を指し示すのか、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。この展覧会では、江戸時代から昭和に至るまでの約300年間に描かれた幽霊と妖怪の絵をご紹介します。

彼らの姿は可愛かったり、強そうだったり、時に背筋が凍るほど怖ろしかったりと様々です。今もよく見かけるキャラクターの原型がいるかと思えば、逆に見たことも聞いたこともないような珍妙存在もいます。見るだけでわくわくするような、古い絵の中でで、いきいきとうごめく不思議な隣人たちの姿をぜひお楽しみください。

伊藤若冲筆「付喪神図」〔江戸時代中期 福岡市博物館蔵〕

また、これらの絵が描かれた背景を知れば、もしかすると少しだけ「幽霊」や「妖怪」のことも分かるかもしれません」

河鍋暁斎筆「幽霊図」〔江戸時代末期~明治時代 福岡市博物館蔵〕

怖いもの見たさという、人間の不思議な心理をくすぐる展覧会です。ぜひ会場に足をお運びください。

【開催要項】
福岡市博物館所蔵
《幽霊・妖怪画の世界》

会期:2018年7月7日(土)~8月26日(日)
会場:福岡市博物館 特別展示室B
住所:福岡市早良区百道浜3-1-1
電話番号:092・845・5011
http://museum.city.fukuoka.jp/
開館時間:9時30分から17時30分まで、
金・土・日曜日および8月13日・14日・15日は20時まで(入館は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(ただし7月16日、8月13日は開館)、7月17日(火)、8月16日(木)

取材・文/池田充枝

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