創造力と革新性に溢れた作品の数々で、誰もが20世紀最大の画家と認めるパブロ・ピカソ(1881-1973)。イスラエル博物館は、グラフィック作品を軸とする800点余りものピカソ作品を有する世界屈指のピカソ・コレクションで知られます。
イスラエル博物館から版画作品を中心に、油彩画、水彩画、素描、写真も織り交ぜた選りすぐりの作品が来日します。1900年から亡くなる3年前まで、ピカソの画風の変遷などの創作の軌跡を辿る展覧会です。(6月19日まで)
本展の見どころをパナソニック汐留美術館の学芸員、萩原敦子さんにうかがいました。
「版画を中心とする130点の出品作品には、ピカソの4つの主要な版画シリーズが含まれます。すなわち、初期の<サルタンバンク・シリーズ>、1930年代を代表する<ヴォラール連作>、政治的なメッセージを投げかける《フランコの夢と嘘》、86歳にして爆発的な創作意欲を駆られて制作した<347シリーズ>です。
ピカソの愛した女性をモデルにした数々の版画作品も展示され、自在にテーマやスタイルを変化させるピカソの、驚異の創造性に触れていただける展覧会です」
ピカソの「ひらめきの原点」を探りに、ぜひ会場に足をお運びください。
【開催要項】
イスラエル博物館所蔵 ピカソ ひらめきの原点
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
会場:パナソニック汐留美術館
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック汐留ビル4階
電話:050・5541・8600(ハローダイヤル)
開館時間:10時から18時まで、5月6日(金)、6月3日(金)は20時まで(いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日:水曜日(ただし5月4日、5月18日は開館)
公式サイト:https://panasonic.co.jp/ew/museum/
料金:公式サイト参照
アクセス:公式サイト参照
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため予約サイトでの日時指定予約にご協力をお願いします。
取材・文/池田充枝