取材・文/池田充枝

近代の京都画壇を代表する巨匠、木島櫻谷(1877-1938)。
京都・三条室町の商家に生まれた櫻谷は、当時の人気画家であった今尾景年に師事し、師風を受け継ぎながらもその枠にとどまらず、動物画や人物画、歴史画と幅広いジャンルで独自の境地を開きました。また、生涯京都で暮らし、「おうこくさん」と親しまれました。

木島櫻谷を生んだ京都、嵐山の二つの会場で櫻谷展が開かれています。(2022年1月10日まで)

木島櫻谷「駅路之春」(左隻)福田美術館蔵 通期:福田美術館
木島櫻谷「獅子」櫻谷文庫蔵
後期:福田美術館

本展の見どころを、主催の担当学芸員、阿部亜紀さんにうかがいました。

「本展は、福田美術館・嵯峨嵐山文華館の二館共催で行われ、100点以上もの櫻谷作品が並ぶ過去最大の木島櫻谷展です。

木島櫻谷「婦女図屛風」(右隻)
福田美術館蔵
前期:福田美術館
後期:嵯峨嵐山文華館

櫻谷の作品といえば、動物画を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、彼は愛らしい動物画の他にも歴史画、山水画、師風を受け継ぐ花鳥画まで「究めて魅せた」画家でした。会場では、櫻谷の若描きから晩年に至るまで、多岐にわたる画業をご紹介します。

木島櫻谷「細雨・落葉」(左隻)
福田美術館蔵
前期:福田美術館 後期:嵯峨嵐山文華館

本展の見どころの一つに、長らく行方知れずであった作品の公開が挙げられます。目玉作品である《細雨・落葉》(福田美術館・前期、嵯峨嵐山文華館・後期)は、明治38年(1905)開催の『木島櫻谷屛風展』に出品されて以降116年ぶりの公開、《鳶図》(嵯峨嵐山文華館・前期)は昭和5年(1930)開催の『羅馬開催日本美術展覧会』以降91年ぶりの公開となっております。貴重な作品の数々を、是非ともご覧くださいませ」

「おうこくさん」に会いに、ぜひ会場に足をお運びください。

木島櫻谷「和楽」(左隻)京都市美術館蔵 後期:福田美術館

【開催要項】
木島櫻谷 ~究めて魅せた「おうこくさん」
会期:2021年10月23日(土)~2022年1月10日(月・祝)
前期10月23日~11月29日 後期12月1日~1月10日
※会期中、前期・後期で展示替えあり
会場:福田美術館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-6 電話:075・863・0606)
https://fukuda-art-museum.jp
峨嵐山文華館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 電話:075・882・1111)
http://www.samac.jp
※会期中、2館の間で展示替えあり
開館時間:2館とも10時から17時まで(最終入館は16時30分)
休館日:2館とも火曜日(ただし11月23日は開館)、11月24日(水)、年末年始(12月30日~1月1日)
料金・アクセス:2館とも公式サイト参照

取材・文/池田充枝

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