あなたは、職場の部下・後輩のことをどう思っているでしょうか。「苦手」「嫌い」という方もいるかもしれません。よく関わる相手に対して苦手意識があると、気になって仕事に集中できなかったり、仕事のストレスが増したりします。そういった事態は避けたいものです。
そこで今回、株式会社ライズ・スクウェア( https://www.rise-square.jp )が運営するWebメディア「RS MEDIA」が、仕事をしている男女500人に「部下や後輩にストレスを感じる理由」について、アンケート調査を実施しましたのでご紹介します。理解が深まるコミュニケーション方法を探すヒントとして、ご活用ください。
職場に苦手・嫌いと感じる部下や後輩がいる人は8割超
就業中の男女500名に「職場に苦手・嫌いと感じる部下や後輩がいるか」を聞いたところ、「いる」と答えた人が84.6%で、8割を上回りました。
苦手な部下・後輩に悩みながら働いている人が多いとわかります。職場にはそれぞれ違う人間が集まっているわけですから、「合わない」「ちょっと苦手」と感じる人がいるのは当然でしょう。ただ、「職場以外でも嫌いな後輩のことを思い出してイライラする」など、プライベートに影響するようになるのは困りものです。
続いて、「部下・後輩にストレスを感じる理由」を聞いたところ、「職場での態度」「仕事の心構え」についての回答が上位にランクインしています。
つまり「仕事ができない」ことよりも、「不真面目な態度」「マナー不足」にストレスを感じる人が多いとわかります。それぞれの回答について、コメントと共にご紹介します。
<1位 態度・マナーが悪い>
・上司や先輩にタメ口や舐めたような態度をとること。上を敬えない姿勢にストレスを感じる(28歳 女性)
・挨拶ができないとストレスを感じる(39歳 男性)
「上司や先輩に対してタメ口を使う」「挨拶ができない」など、社会人としての基本マナーが身についていないことにイラッとする人が多数。本人はフレンドリーな態度のつもりかもしれませんが、度を越すのは「社会人としてNG」です。
<2位 やる気・責任感がない>
・電話や来客対応を自ら進んで行う姿勢が見られないこと(27歳 女性)
・仕事に対しての向き合い方がいい加減なところ。取引先が指定した打ち合わせ時間に平気で遅れたり、必要な書類を紛失したりします(40歳 男性)
不真面目な態度の部下・後輩に対しては、腹が立ってしまう人も多いのではないでしょうか。「雑な書類を平気で提出する」など、仕事内容に関わることはもちろん、「遅刻する」「居眠りする」など勤務態度からやる気が感じられない場合もあるようです。
<3位 素直に指示・指摘に従わない>
・頼んでも動かないところにストレスを感じます(27歳 男性)
・年上の後輩なので、プライドからか指摘などを素直に受け入れないとき(31歳 女性)
「指示すると嫌そうな顔をする」「ミスを指摘するとふてくされる」などの回答が寄せられています。業務上必要だから指示や指摘をするのに、素直に応えてくれないとイヤになってしまいます。さらに、相手に合わせて「どう伝えれば動いてくれるか」「改善してくれるか」を考えるのは骨が折れるものです。
何を考えているかわからず不安に
4位以下の回答について、詳しくみていきます。
<4位 自発的に動かない>
・絶対に言われたことしかやらない。次にすべきことがわかっているのに、言わないと絶対やらない(34歳 女性)
・自分で調べもせずに質問してくる(45歳 男性)
いわゆる「指示待ち」の態度に、イラッとするという人も多くみられました。本人は「勝手に動いてはいけない」と思っているのかも知れませんが、「手が空いたので、何かやることはありませんか」といった一言や、動こうとする姿勢は見せてほしい、と感じる人が多いようです。
<5位 自分の非を認めない>
・ミスをしたのに謝らず開き直る(27歳 女性)
・失敗したときに、人のせいにしたり理由をつけて責任逃れされたりすると、ストレスを感じます(32歳 男性)
自分の非を認めない部下・後輩に対しては、「まずミスしたことを素直に謝罪しなさい」と感じてしまう人が多いようです。
<6位 コミュニケーション能力が乏しい>
・話しかけてくるときに「今お時間いいですか?」などの断りなく、いきなり目の前に立って話し始めるとき。「私の都合は無視?」と思います(27歳 女性)
・コミュニケーションスキルがない。きちんと挨拶できず、会話も続かない(53歳 男性)
挨拶や会話ができないタイプの部下・後輩だと、「何を考えているんだろう」「反応がないけど、理解しているのかな」と心配になることも多そうです。
<7位 勝手な行動が目立つ>
・何も聞かず勝手に行動して、物を壊したりする(30歳 女性)
・仕事を独断で進める傾向がある(51歳 男性)
やる気や熱意があっても、マニュアルやルールを無視して自己流で仕事すると失敗につながる可能性があります。「尻拭いするのは上司・先輩である自分」となると、ストレスが溜まってしまいます。
<8位 同じミスを繰り返す>
・教えてもメモをとらないためミスが多く、同じことを何度も聞いてくる(27歳 女性)
・何度も注意するが一向に改善せず、同じミスばかりする(42歳 男性)
理由としては「メモをとらないから」という人が多くなりました。同じミスを繰り返す人に対しては、重要な仕事を任せられません。
人間関係が円滑になるためには
調査結果に関して、株式会社ワンストップ代行センターの代表取締役、戸村徹平氏にご考察いただきました。
悩みの多くはお金、健康、人間関係と言われていますが、日々多くの時間を過ごす職場での人間関係がより良くなるだけで、日々のストレスは軽減されると思われます。もちろん、関係がうまくいかない部下や後輩もいると思いますが、上司のみなさんも自身に反省すべきところはないか、横柄な態度で接していなかったか、振り返りをもてるといいと思います。
部下の些細なミスを責めず、話し合いによって双方の理解が深まり人間関係が円滑になることもありますので、諦めずに取り組んでください。
株式会社ワンストップ代行センター代表取締役 戸村 徹平氏のプロフィール
東京都心を中心に家事代行などを行う便利屋を経営。
都心部の共働き世代に人気のサービスは大掃除や家具の組み立て代行。
人間関係に悩む会社員サラリーマンからの相談、トラブル対応の代行なども問い合わせが多い。
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アンケートを実施したところ、8割以上の人が「職場に苦手・嫌いな部下・後輩がいる」と答えました。職場にはさまざまな人がいますから、「すべての部下や後輩と仲がいい」となるのは難しいでしょう。
仕事に必要な関わりはもちつつ、自分にとっても部下・後輩にとってもストレスが少ない距離感を見つけることが、解決につながるかもしれません。それでもストレスが大きい場合は、信頼できる上司や同僚に相談することで、冷静になれる可能性もあります。ご参考にしてください。
調査概要
調査対象:仕事をしている男女
調査期間:2022年7月14日~20日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性266人/男性234人)
回答者の年代:10代 0.2%/20代 21.6%/30代 39.2%/40代 26.2%/50代 9.8%/60代 3.0%