このシャトー・ムートン・ロスチャイルドの2013年のラベル・デザインが発表になりました。今回の画家は、1936年に韓国に生まれ、現在、日本で活躍しているリ・ウーファン氏。2000年の上海ビエンナーレでユネスコ賞、2001年のジャパン・プレミアム・インペリアーレなどを受賞し、パリのジュ・ド・ボーム美術館、ニューヨークの近代美術館などで作品が展示されています。
ウーファン氏が手がけた2013年のラベルは、写真のように赤ワインを連想させる赤紫色の線描だけという、非常にシンプルで含蓄に富んだ個性的なもの。色のない余白の部分にも意味を感じさせる、哲学的な作品ともいえるでしょう。
ワインを事前に試飲して絵を描いたというウーファン氏。2013年のフランス・ボルドー地方は、雨の多い春だったのに、夏は降水量が少なく、38℃もの最高気温を記録するなど不順な気候で、難しい年だったといいます。ですが、さすがに超一流のシャトー。丁寧な収穫、醸造を経て、最高の状態に仕上げられました。
その味わいは、渋みを感じさせないやわらかなタンニン、ブラックチェリーなど果実の香りを持ちながら、舌あたりも非常に滑らかです。通常は何年も寝かせないと飲めないイメージのある偉大なボルドーワインですが、これは今飲んでもとても美味しい。飲み疲れのない優しさは、ラベルの絵と共通するものがあるかも知れません。
ふつうは立派なフランス料理と合わせるのでしょうが、これなら和食にも寄り添ってくれそうです。
2013年に生まれたお子さんやお孫さんがいる方は、奮発して入手してみてはいかがでしょうか。
発表会には、ボルドーからオーナーファミリーのジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスチャイルド氏も駆けつけました。
シャトー・ムートン・ロスチャイルド 2013
750ml/5万5000円(本体価格)
問い合わせ先/エノテカ
電話番号/0120-81-3634(フリーダイヤル)
エノテカの公式サイトはこちら
※発売直後に品切れとなり、現在、4月入荷予定分のプレオーダーを受付中。
ワインはもちろん、肉料理との相性がいいですが、機会があれば、和食に煮魚とも合わせてみたいですね。