
AIの時代が来たと言われています。ですが、日々進化するAIに、驚くことはあっても自分には使いこなせないと思っている人や、使ってみたけどAIなんて大したことないと思っている人は、まだまだ多いのではないでしょうか。
じつは、AIをうまく使いこなすと、自分で読まない、調べない、覚えないという常識を覆す勉強法が手に入ると教えてくれるのが『AI独学超大全』(SBクリエイティブ)です。著者は、まったく知識がなかった状態から計1000時間以上の膨大な時間をAIとの対話に費やし、その実践を通じて独自メソッド・超AI独学術を考案したAIのスペシャリスト、佐藤勝彦さん。
佐藤さんはAIと対話することで、学びに革命を起こすことができると言います。AIを使ってみたいという気持ちがあるなら、ぜひAI独学術のスキルを参考にして、AIを使いこなす心地よさを体験してみてください。
さらに佐藤さんは「AIは日々刻々と進化し続けています。本連載で紹介した内容をそのまま実践するのではなく、その時々で“学びをアップデート”することが大切です。AIを最強のバディとすることで、あなた独自の経験と思考を最高の武器に磨き上げてください」ともアドバイスされています。この連載を参考に、自分なりの使い方を見つけてみてください。
今回は『AI独学超大全』から、資格取得などの目標を達成させるためのAI活用法をご紹介します。1人では頑張れなかったことも、AIがサポートしてくれれば、続けられる可能性が高まります。
文/佐藤勝彦
目標達成までの全タスクを全自動の逆算思考で洗い出す
従来の独学術

「半年後に資格取得!」と目標設定するも、分厚い参考書を前に圧倒されてしまう。「とにかく気合だ!」と闇雲に勉強を開始するが、日々の業務に忙殺され計画が形骸化。数か月後には目標自体を忘れてしまうという状態に。

AI独学術

AIに「半年後にDXアドバイザー資格を取得したい」と目標を提示し、現状(学習時間、知識レベル)をインプットすると、AIが目標から逆算して月・週・日単位のタスクツリーを自動生成。「今日は参考書の5ページを読み、AIに要約させる」という実行可能な指示を受け、着実に目標を達成。
このテクニックは、目標を立てたものの、どこから手をつければいいかわからずに行き当たりばったりの努力になり、計画倒れしてしまう、という課題を解決します。
壮大な目標ほど、達成までの道のりが霞んで見え、最初の一歩を踏み出すことすら困難に感じられるもの。これはやる気の問題ではなく、目標達成の「科学」、すなわちプロジェクトマネジメントの欠如が原因です。AIを優秀なプロジェクトマネージャーとして活用することで、最終的なゴールから現在地までの距離を逆算し、壮大な目標を日々の実行可能なタスクに分解できます。
STEP1:【目標と現状を定量的に定義する】
「半年後(日付)にDXアドバイザー資格を取得する」といった目標と、「現在のIT知識は初心者レベル。平日は1日1時間、休日は3時間の学習時間を確保可能」といった現状を、できる限り具体的かつ定量的にAIに伝えます。
STEP2:【「逆算思考」でプロジェクト計画策定を依頼する】
「あなたは超一流のプロジェクトマネージャーです。私の目標達成を、逆算思考を用いて完璧なWBS(作業分解構成図)に分解してください」と依頼。AIは最終目標から逆算し、6か月前は「公式テキストの全体像把握(1日5ページ)」など、具体的なマイルストーンとタスクを設定。
STEP3:【日々のタスクを実行し、進捗を報告・相談する】
AIが作成した計画に基づき、「今日は第3章の要点をAIに要約させて音声で聴く」といった日々のタスクを実行。具体的で実行可能なレベルにまで分解されているため、自己効力感が高まります。
【効果】
プロジェクト管理のための科学的なアプローチを身につけることで、「今日何をすべきか」が明確になり、迷いなく学習の第一歩を踏み出せます。小さなタスクをクリアしていくことで、達成感を積み重ねながら、ゲーム感覚で学習を継続することが可能になるでしょう。
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『AI独学超大全』
著者/佐藤勝彦
SBクリエイティブ 2200円(税込)
佐藤勝彦(さとう・かつひこ)
TANREN株式会社 代表取締役CEO / iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授/生成AIエバンジェリスト/一般社団法人プレゼンテーション協会 理事
調理師から転身し、AI×教育で革新を起こす異色の経営者。長年の経験から「属人化しがちな教育」の課題に着目し、2014年10月にTANREN株式会社を創業。AIを活用したパフォーマンス評価アプリ「TANREN」を開発し、営業や接客スキルの可視化・標準化を実現。同アプリは日本e-Learning大賞経済産業大臣賞(2016年)、グッドデザイン賞、HRアワードなど数々の賞を受賞し、米Microsoft社のベンチャー支援プログラム「BizSpark Plus」にも認定される。 GPT-4登場以降は生成AIエバンジェリストとして活動を拡大。「非エンジニアでもAIを使いこなせる」をモットーに、年間100社以上でAIイネーブルメントを標榜し、セミナー・研修を実施。企業向けAI導入コンサルティング、X、YouTubeでもAI活用法を積極的に発信している。
自身も「バイブコーディング(Vibe-Coding)」と呼ぶ直感的なAI駆動開発を実践し、プログラミング知識がなくてもAIとの対話を通じて価値を創造する新しい働き方を体現。2023年9月よりiU情報経営イノベーション専門職大学客員教授に就任し、AI時代に求められる社会人基礎力を定義し次世代人材の育成に尽力。
「つまらない」を「楽しい」に変えることが人生のテーマ。感覚に頼っていた料理人時代から、データとAIを駆使する経営者への変革の軌跡と、誰もがAIを味方にできる実践的メソッドを本書『AI独学超大全』に込めた。
X:@jrpj2010











