文・イラスト/小池美波
こんにちは!「快適に過ごせる靴との出会い」第2回目です。
今回は「自分の足に合う靴のサイズ」(目安編)をお届けします。
皆さんは、ご自身の足に合う靴のサイズをご存知でしょうか。
スニーカーや革靴など目的に応じて靴のサイズは変わってきますし、どこのメーカーの靴を買うかによって靴のサイズは異なると思います。
そこで今回は靴を購入する時のセルフチェックのポイントをいくつかご紹介します。
ポイント⑴ 爪先のゆとりは約1センチ必要!
スニーカー等の靴には、靴の設計上爪先にゆとりがありません。
下図のようにビジネスシューズやドレスシューズの場合には、爪先部分に「捨て寸」と呼ばれるようなゆとりが見られると思います。
そこで、爪先にゆとりがない靴の場合には爪先に「約1センチ」の余裕が必要と言われています。実は爪先の余裕はあり過ぎても、なさ過ぎても良くないのです。
読者の方の中には「外反母趾」や「足にタコが出来やすい」等のお悩みを持つ方も多いと思いますが、これらの原因の1つとして靴のサイズが合っていないということが挙げられます。
そのためご自身に合ったサイズの見極めは非常に重要です!
それでは、この「約1センチ」の余裕を確認しましょう。
ぜひお手持ちのスニーカーで実際に確認して下さい。
1. まずは靴にカカトをしっかり合わせて靴を履きましょう。
※正しい靴の履き方については、こちらを参考にして下さい。
2.爪先を親指で押してみましょう。
下図のように爪先部分を親指で押してみて下さい。
このように爪先部分を押して約1センチの余裕があれば大丈夫です!
皆さまの靴はいかがでしょうか。
ここで注意点があります。実は下図のように人によって足の型が異なります。
皆さんもご自身の足の形を確認してみて下さい。
例えば、筆者の場合はこのようになります。
第二趾が1番長いため、母趾部分ではなく第二趾部分に1センチの余裕が必要です。
また、座っている時と起立時には足の大きさが異なります。
必ず起立時の足の筋肉が拡がった状態で、サイズを確認して下さい。
可能であれば、午前よりも午後に靴を買いに行くのをお勧めします。
朝は足の浮腫みが少ないため、午後の足の大きさと異なります。
午後、足が少し浮腫んだ状態でのサイズ感を確認しましょう!
ポイント(2) 足幅・甲の高さをチェック!
ポイント(1)で足の長さについて触れましたが、靴を選ぶ際には足幅や甲の高さにも注意しなければなりません。
既製品の靴を購入することが多いと思いますが、その時に足幅や甲の高さが合っていないと足に痛みが出る可能性があります。
ご自身の足幅に対し靴の幅が狭くても、緩くてもよくありません。
靴を履いた時に実際に手で押さえてみて「母趾・小趾」が側面に軽く当たっているくらいが丁度良いでしょう。この時に足指が動かせるかということも確認してみましょう。
甲の高さについては目安になるのが靴紐の長さです。
靴紐の長さが適度であるか確認して下さい。
靴紐を結んだ時に長すぎても短すぎても甲の高さに合っていない場合があります。
ポイント(3) くるぶしの高さをチェック!
続いて見逃しがちな、「くるぶし」の高さについてです。
「カカト部分に痛みが出るから、結局その靴は履かなくなった」と言われる方が意外にも多く、その原因の一つに、「くるぶしの高さ」や「靴の形」が合っていない事が挙げられます。
くるぶしの高さも当然人によって異なりますので、高さやカカトの造りが合わない場合違和感があるはずです。
可能であれば、購入時に店内を試しに歩いてみてください。その時に違和感がないか確認してみましょう。
今回はいくつかのポイントをご紹介しました。
目安ではありますが、靴の悩みが改善されることもあると思いますのでぜひ参考にして下さい。
文・イラスト/小池美波