目の疲れ、かすみ、ドライアイ、小さな文字が見えにくい……そんな目の不調を覚えるサライ世代は多いでしょう。
そこで今回は、目の専門医で『Y’sサイエンスクリニック』院長の林田康隆さんの著書『1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真』(アスコム)から、目の疲れを取るツボをお伝えしていきましょう。
■顔にあるツボが目に効く理由とは?
顔にあるツボを押すことで目が良くなる理由について、林田先生は「顔にあるツボを押すことで、血行が促進され、目の不調が改善されたり、目が疲れにくくなるなどの効果があります」と説明します。さらに、目元のシワが取れる、顔色がよくなるなどの、うれしいおまけも付いてくるとのこと。
それでは林田先生推奨の「目に良い8つのツボ」の場所と効果をご紹介していきましょう。
■1:晴明(せいめい)――A
目頭のくぼみにある、 指で軽く押したとき鼻の奥に刺激を感じるところです。眼精疲労の解消や、目元のシワ取り効果があります。
■2:太陽(たいよう)――B
眉尻と目尻の中間から、 ややこめかみ寄りのところにあるツボです。眼精疲労の解消や、かすみ目の改善に効果ありです。
■3:顴髎(けんりょう)――C
ほお骨の隆起しているところのすぐ下、目尻から真下におろした線と、鼻の穴の高さから水平に伸ばした線とが交差するところです。白目の黄ばみを防止したり、眼精疲労の解消、目元のシワの予防にも効果ありです。
■4:瞳子髎(どうしりょう)――D
目尻から親指一本分外側にある、骨のくぼみのところです。目元のシワ取り、頭痛改善にも効果ありです。
■5:陽白(ようはく)――E
黒目の中心の線上で、 眉毛から親指一本分ほど上の部分にあります。眼精疲労の解消、かすみ目・充血の改善に効果ありです。
■6:四白(しはく)――F
黒目の真下にある骨の部分から、やや下のところです。眼精疲労の解消、目のけいれん解消の効果ありです。
■7:攅竹(さんちく)――G
眉毛の鼻側のはし。 親指でさぐると、大きくへこんでいるところです。眼精疲労、 ドライアイの解消、頭痛、 三叉神経痛を和らける効果もあります。
■8:承泣(しょうきゅう)――H
黒目の真下にある骨のくぼみの上縁です。眼精疲労、特に目のかすみの解消に効果ありです。
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以上、林田先生推奨の「目に良い8つのツボ」をご紹介しました。順番は関係なく、気になるツボを選んで押してみてください。
これらのツボを押して見ると、他の部分とは違う“効く”感じがあるので、わかりやすいでしょう。ただ、顔のツボは強く押すとかえって逆効果になるので、イタ気持ちいいと感じる程度の強さで押しましょう。
※ 眼球そのものの圧迫は絶対にNGです! 眼球はとても繊細で精密な感覚器のため、わずかな形状の変化でも視力や見え方に影響を及ぼしたり、病気のリスクを高めることにつながります。あくまで眼球の周囲を押す、というのがポイントです。
【参考書籍】
『1日1分見るだけで目がよくなる28のすごい写真』
(林田康隆著、1300円+税、アスコム)
http://www.ascom-inc.jp/books/detail/978-4-7762-0944-7.html
文/庄司真紀