
家庭でもお店で食べるようなおいしい肉料理を作りたいと思ったことはありませんか?
人気焼肉店の店長で、YouTubeチャンネル「肉のプロフェッショナル」で肉の魅力を発信する橋本 宰さんが上梓した『肉のプロフェッショナルだけが知っている 世界一おいしい肉の食べ方』(日本文芸社)には、プロだけが知る肉の選び方、焼き方、味付け、家庭でできる肉料理レシピなどがまとめられています。
今回は、『肉のプロフェッショナルだけが知っている 世界一おいしい肉の食べ方』の中から、プロの味のような本格肉料理へと昇華させるハーブについて取り上げます。
ハーブひとふりで味わい大変身!
ハーブやスパイスの使い方ひとつで、味わいは格段に違ってきます。ぜひ使いこなしましょう。生葉の常備が難しければ、葉を乾燥させて挽いた粉末製品で十分。むしろ粉末のほうが、香りが強かったりします。たまにしか使わず残ってしまうと、風味も香りも消えてもったいないことです。今日はこのハーブを使おう、というところから献立を考えるのもアリ。さまざまなマジックにチャレンジを。
1.ナツメグ

ニクズクという木の種子。これを細かく挽いた香辛料は、ハンバーグステーキ用としてよく知られ、肉プロも必ず使う。挽き肉をはじめとする肉料理、スープ、ジャガイモ料理、ケーキやクッキーなど、幅広く使いたい。
2.山椒

木の芽あえや、うなぎの蒲焼きでおなじみ。木の芽あえには、若葉の葉山椒を。蒲焼きには、乾燥させた実の果皮の
粉末をかけ、独特の風味とピリッとした辛さを楽しむ。ぼくも、賄いの麻婆豆腐で花椒と一緒によく使う。
3.ローズマリー

さわやかで力強い香りがある、ぼくが大好なハーブのひとつ。あるのとないのとでは、味わいに雲泥の差がつくといっても大げさではなく、肉料理には欠かせない。寒さに強く育てやすいので、わが家に植えておきたい。
4.ローリエ

オリンピックの冠になる月桂樹。乾燥させた葉には風味豊かな香りがあり、シチューやポトフなどの煮込み料理、スープ、ソース、ピクルスなど、用途は幅広い。ぼくは、スペアリブの煮込みにもよく使う。
5.シナモン

独特の甘みとほのかな辛みを併せもつハーブ。コーヒーや紅茶、パンや洋菓子によく使われている。スペアリブの煮込みの風味づけに、シナモンパウダーを使うことも。
6.ミックススパイス

複数のハーブ、塩とハーブなど、いろいろなものをミックスした便利な調味料。いくつか集めてそれぞれの特徴を
知れば、ダントツにおいしい料理ができる。ぼくもけっこう活用している。
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肉のプロフェッショナルだけが知っている 世界一おいしい肉の食べ方
著/橋本 宰
日本文芸社 1,320円(税込)
橋本 宰(はしもと・おさむ)
1971 年生まれ。山形牛専門店「焼肉ホドリ用賀店」店長。長期肥育の雌牛のみを厳選し心のこもったサービスで多くの利用客から支持を得ている。YouTubeチャンネル「肉のプロフェッショナル」では普段見ることができない肉の取り扱いの技や飲食店の裏側、家庭で再現できるおいしい肉の食べ方のコツが人気を博し、2025 年5月現在、チャンネル登録者数は20 万人超。現在は複数の系列店舗も経営しながら、肉の魅力や飲食店経営のノウハウを発信し続けている。
※『肉のプロフェッショナルだけが知っている 世界一おいしい肉の食べ方』(橋本宰 著/日本文芸社 刊)より、一部を抜粋してご紹介しています。
